流れゆく玉川上水に

特に目的もなく、

秋葉原考

2013年12月01日 23時33分00秒 | 雑記

今日の昼のニュース番組で「秋葉原の名物 閉鎖」というのをやっていて、驚いた。ガード下の部品屋街がはいったビルが閉店してしまったのだとか。

ネットで調べてみると全てではない(部品屋が全部同じビルに入っていたわけではない)ということがわかりすこしだけ安心したが、寂しい限りだ。

私が初めて秋葉原に行ったのは小学校高学年くらいの時。図書館で電子工作の本を読んで、それにのっていたもの(初心者向けの電子楽器、という名の高さを変えられるブザーがついた漏斗)を作りたくなったのだ。しかしそんな部品がどこに売っているのか。学校の理科の授業で使う電池ボックスすら売っているのを見たことがなかった。父に聞いてみると秋葉原なる街にそういうのを売っている店が集まっているというので、父に連れて行ってもらった。

そのときに行ったのがガード下の電気店街。電気屋というとヤマダ電機のような大きな店しか見たことがなく、商店街も地元にはない私には新鮮な経験だった。何が違うのかよく分からないような抵抗が一面の小さな箱に入れられている店、ネオンサインが売られている店、ケースが並んでいる店。ここにあるもので何でも作れそうな気がしたのだ。

買い集めた材料で父の手を借りながら(なにせ半田付けなど初めてであったので)作った「電子楽器」は無事動いた。思っていたよりずいぶんしょぼいものだったが、嬉しかった。

そのあとはしばらく電子工作にはまり、定番の電子さいころや電源装置なんてもの作った。電源装置は本にあったとおりの図面で作ったのだが、金属の筐体(ケース)じたいに電流を流すという凄い設計だった(作っている途中に気づいた)。完成して動かしてみると、本には3~12ボルトで出力できるとあるのに、つけたアナログ電流計(やっぱりアナログのほうがロマンがあって良い。スイッチはトグルスイッチ)は15ボルトの限界を振り切った。学校の理科の実験で使った車のモーターをつないで電圧を少しずつ上げていくと、うなりが大きくなってゆき、あるところでプツンと音がしてとまった。少し、電気を怖いと思った。

中学に入ってからはパソコンとかのほうにはまっていったので、そういう電子工作からは離れていった。秋葉原に行くと行っても、(昔は思いもよらなかった)二次元なものを目当てにしていくだけになった。でもたまにはガード下にいって、「ガイガーカウンター売ってる」なんて驚いたりしていた。

最近電子工作をもういちどしたいと思ったのは「CPUの創り方」という本を読んだときだ。この本は本屋で背表紙(とタイトル)に目が留まって開き、第何章かのはじめの口上に強く惹かれて買ってしまった本なのだが、読みやすい割に内容は濃いものだった(中学生レベルの伝記の知識で理解でき、デジタル回路の基礎、アセンブリ言語なんかも理解できるので、おすすめである)。今まで何故動くのかもよく分からずに作っていたが、この本は何故動くのかを主眼に作られている。アナログ回路よりデジタル回路の法が原理は分かりやすいのだ。

結局面倒で作ることはなかったが、大学生になったら挑戦したいな、という思いはある。

あの小さな電子部品には夢が詰まっている。組み合わせ次第でなんでもつくれる。核融合の実験装置さえも、同じなのだ。

こういう思いを持つ人がなくならない限り、電気街は不滅だと思う。


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