明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

今後の展開予測 -連続テレビ小説「スカーレット」より-

毎日放送を観ていて、twitter上に流れる感想も見ていて

 

本当に色々と考えさせられるドラマだなと思います。

 

しかも、8年間の空白を逆タイムライン方式で紹介していくという

 

独特のストーリー展開に驚きました。

 

最初に陶芸家として成功したことを伝えて、そのあとに8年前に戻り

 

八郎との離婚に至ったエピソードを再現するという・・・。

 

どうして逆タイムラインにする必要があったのでしょうか?

 

そしてこのエピソードを見るに、二人が別れた理由は陶芸家としての

プライドがぶつかり合ったゆえだったように思えますが

 

どう見ても、それまでは夫婦ノートを楽しく書きあっていて

 

アットホームな家族に満足していた様子の喜美子が

 

あんなにまで穴窯に狂信的に突き進む人に急変したのか、

 

どうして武志が悲しむのが分かっていて、アットホームな家庭を自ら壊したのか、

 

どうして、八さんとのパートナーシップを犠牲にしてまで焦って成功しようとしたのか、

 

物語の筋書きからは見えてきませんでした。

 

疑問に思って、モチーフになった神山清子さんの生涯を調べました。

 

・・・やっと納得できました。

 

これから先は、武志の闘病と、骨髄バンクの活動に勤しむ「神山清子」の話を

中心に描くんですね。

 

だから、陶芸家として成功する喜美子の「自立物語」や八さんとの

「パートナーシップ物語」には早く幕引きする必要があった。

 

そういうことでしたか。。

 

でも、物語の主人公は喜美子なのですが、ここで喜美子の話が終わってしまって

よいのでしょうか?

 

少なくとも、武志に「お母ちゃんは陶芸家としての成功の代わりに、人生で

一番大事なものを失った」って言われて、

 

めちゃくちゃ傷ついたとは思いますが・・・。

 

武志は、よくこの一言を言いましたね。

 

幼少時代のエピソードから、武志が聡明で心の優しい人なことは伝わってきますが

 

この言葉、一見気を遣っているようで、実はめちゃくちゃキツい一言ですよね。

 

八さんを捨てて陶芸家の道を選んだ喜美子の決断を、ほぼ全否定しています。

 

この子は、間違いなく八さんの息子ですね。

 

八さんの「僕にとって喜美子は陶芸家やない。男と女や」に共通する一言です。

 

「お母ちゃんは陶芸家としては成功したけど、女としては失敗した」って

言ってるのと同じですからね。

 

よく喜美子が怒らなかったなと思います。

 

むしろ喜美子は、怒るどころか寂しさや絶望の表情を浮かべているように見えました。

 

・・・やっぱり、成功したのに幸せそうじゃない・・・

・・・やっぱり、息子さんを通じてまた同じ問題に遭遇した・・・

 

自分の悲しい読みが当たってしまって、悲しいです。

 

ただ、おそらくドラマにおける男女のパートナーシップ描写はこれで終わりとなり、

 

残りの期間は武志の自立・闘病、そして喜美子の骨髄バンクの活動が中心になると思います。

 

武志を通じて八さんと喜美子がまた会うことはあるかも知れませんが

 

この別れ方だと、再会した際に昔を懐かしんで話をする、とか

 

「あの時はお互い意地を張ってしまったね・・・」と言い合うとか

 

そんな姿は想像できません。

 

喜美子はこれからも武志を八さんの身代りにして、八さんに与えられなかった愛を

武志に与え続けるのでしょう。

 

うー、悲しい。

 

私は、喜美子に幸せになってほしい・・・。

 

相変わらず自分を喜美子に投影しております笑

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

素敵な週末を。

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