明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

喜美子の大きな進化 -連続テレビ小説「スカーレット」より-

本日のスカーレットの放送を観て、

 

初めて喜美子のことを「いいお母さん」と思いました。

 

今まで彼女は構いすぎなほど武志に構い続けてきましたが、

 

武志の作品作りが成功し、同時に病状が進みつつある状況の中

 

武志が「生きたい」と訴える声、その言葉とは裏腹に食が細っているのを見て

 

息子に「生きる力」を与えるにはどうすればよいのだろうかと、

 

彼女なりに考えたて結論を出したことがわかりました。

 

それは、彼に構わないこと。

 

自分の仕事に集中すること。

 

彼を自動車に乗せて智也くんのお母さんのところまで連れて行くことも、

展覧会への親子出品を助けてあげることもしないことです。

 

この対応は本当に素晴らしいと思います。

 

子どもの(と言っても武志はすでに成人した社会人ですが・・・)自主性や力を信じて、

 

本人には自分で動き出す力があると信じて、

 

あえて手を出さずに見守ることは、

 

武志の病気が進んで余命が見えない中、決断するには相当の勇気が必要だったはずです。

 

でも、喜美子はそれをやり遂げました。

 

さらっとしたシーンに見えましたが、

 

これまで父親の常治さんの生き写しのように、周囲の人々をコントロールすることで

 

不安から目を背けてきた彼女にとっては、とても大きな進化です。

 

相手を信じて、ただ見守ること。

 

いい意味で放っておくこと。

 

それは彼女のように自分自身の力で運命をコントロールしようとする人にとって

とても勇気がいる、今までの人生信条とは真逆の決断です。

 

結果をコントロールしようとせず、自分の力で何とかしようとすることもなく

 

ただ武志の力を信じて手放してあげた喜美子は

 

放送終了まであと4日になって、本当の意味で母親になりました。

 

きっと武志は、これで奮起して自分の命を前向きに生きることを決め、

 

先週の予告にあったように、真奈ちゃんとの絆を深めて行くのでしょう。

 

物語の終わりに向かって、全てがうまく行きだしましたね。

 

喜美子の進化、素晴らしいです!

 

私も喜美子を見習って、大事な人々へのコントロールを手離して寄り添って見守ることが

できるようになりたいし、そうなるように生きていこうと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日も素敵な1日を。

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