づれづれ気儘日記です

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つくし

2018年03月14日 10時21分33秒 | 日記

 今年も散歩道の途中、いつもと同じ場所につくしが生えた。

    

都会の住宅街に生えているせいか、少しひ弱そうで、取ってみようとは思わないけど、

毎年結構な量のつくしんぼが生える。



 見ると、子供の頃、線路の土手の斜面に生えるつくしを取りに行ったことを思い出す。

子供の足で1時間くらいかけて、つくしを取りに行っていた。

つくしは、子供にとっては決しておいしいもの、ご馳走ではなくて、

いっぱい取って嬉しい気持ちにはなるものの、帰る道道、これを食べるんだと思うと、

暗い気分になったものだ。それだけ食糧事情が悪かったんだろう。

 大正生まれのおふくろは、灰汁抜きをして、一家の夕食の、

主菜の次くらいのおかずにしていた。

大人にとっては美味しかったのかも、なのだが、子供には美味しいものではなかった。

今食べたらどんな感じなのかな、と思ってはみるが、やっぱり尻込みしてしまう。

もう60年くらい昔の思い出。

 まだ蒸気機関車が走っていた線路の土手には、今みたいなフェンスもなくて、

自由に出入りできた。たまに冬眠明けのマムシが線路の真ん中でとぐろを巻いていたり、

結構な遠足気分だった。。

そして、暖かい春の陽射しに、土手に毎年いっぱい生えるつくしんぼ。

懐かしいあの頃の生活を、フッと思い出させてくれる近所のつくしんぼの風景。


 タイムスリップさせてくれてありがとうというべきかな。