Sumibishin®︎ 樋口鳳香〜水墨画家のすみeブログ

大臣賞受賞 水墨画家 樋口鳳香のアート系ブログ
墨で描くかぐわしき美神たち〜『墨美神®︎』展覧会情報を発信します

【私の中の太宰治展】

2021-04-29 12:10:19 | すみe-ART Exhibition
『私の中の太宰治展』は

銀座画廊・美の起源にて6/7(月)~6/12(土) に開催。

太宰小説からインスパイアされた作品を、8人の作家がそれぞれの感性で表現します。

小説と紐づけしたイメージで創作するので、

隙間の時間を見つけては、太宰治と向き合っています。

悲愴と滑稽、恍惚と不安、正義と不実、真面目と怠惰

太宰がみせる背中の顔は女性の姿となって登場することもあり

新しい出会いに不安はつきものですが、

あとひと月。

どんな形の墨美神®︎が生まれるのか創作する私自身、緊張しています。



171110942_2893067390912438_7833354586959962893_n.jpg




【私の中の太宰治展】
銀座画廊・美の起源
6/7(月)~6/12(土)
12:00〜18:30(最終日16:00まで)

※DMは画廊にございます。お手にとって頂けると幸いです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会期終了しました【2021現水春季展】

2021-04-18 20:11:53 | すみe-ART Exhibition

コロナ禍で、且つ都心から若干離れた場所でありながら

【2021現水春季展】は連日100名を超える来場者に恵まれ、

本日18日、会期を無事終了致しました。

ご来場くださった方々には、改めて深く御礼申し上げます。



現代水墨画協会の会員は全国におられるため

東京に来ることが叶わないせいか、今年は出展数の減少が見られました。

しかし作家活動もしかりですが、団体は活動を継続し続けることに意義があるものです。

水墨画といえば山水、花鳥風月と言うイメージだった時代に

『現代水墨画』という息吹を興そうと『第1回現水展』を立ち上げた先達のフロンティア精神を受け継いで

協会は今に至っています。

ここまで培ってくださった先人たちの想いを継いで、

時代に添いながら、これからも新しい歴史を刻んでいく所存です。



その現代水墨画協会。今年は記念すべき創立60年で、

10月の東京都美術館で開催される本展は【第60回記念 現水展】となります。

全国公募となっておりますので、多くの『墨』愛好者の方々のご応募を心からお待ちしております。

墨を使った平面の表現であれば、どんなものでも応募可能です。

自由な『新しい墨の創生』をお待ちしています。

さらに充実したものを皆さまにご覧いただけるように研鑽を重ねて進んで参りますので、

協会ともども、どうぞよろしくお願い致します。


受賞hoceブログ用


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【完売御礼~文房堂アワード】

2021-04-18 01:10:20 | すみe-ART Exhibition
連日多くのご来場者様で賑わった【文房堂アワード】

本日17日、会期を終了致しました。

主催のアートブック事務局、文房堂さんをはじめ、

樋口鳳香の墨美神®︎をお迎えいただいたお客様、

リアルとバーチャル両面に於いて投票で応援してくださった皆さま、

出展作家の方々、たいへんお世話になりました。

改めて感謝申し上げます。



私事ですが、人気投票というお客様参加型の展覧会は初めてのことでした。

そこで感じたことですが、

ご来場されたお客様の多くは「好きな作品を3つ選ぶ」というお題に向き合って

会場でたいへん長い時間をお過ごしいただけていたように思います。

多くの展覧会で見かける「作品の前を数秒で通り過ぎる」という姿がなかった、

一つ一つの作品に向き合う時間がとても長いうえ、

何度も同じ場所に戻って繰り返し眺めていた姿を多く見かけたのが印象的でした。

どうやらお気に入りの作品を見つけ出すのは、自分と向き合う事にもなるようです。

アートは、その時その時の自分の心を映し出す鏡のようなものなので、

展覧会は初めてというお客様も、それを実感する時間が過ごせたのではないでしょうか?



さて、皆様がお選びくださった投票はこれから集計されて、

結果は文房堂さんより後日ご報告されるそうです。どうぞお楽しみに







2021文房堂hocaドレスブログ用







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

同時開催【文房堂アワード】【2021現水春季展】

2021-04-15 09:30:30 | すみe-ART Exhibition

『文房堂アワード』は神保町文房堂にて17日(土)まで開催です♪

お気に入り投票は閉展まで、リアルとバーチャルで受け付けています。

最後まで応援どうぞよろしくお願い致します。




☆バーチャルギャラリーはこちら

http://www.bumpodo.co.jp/bumpodo_award/2021/



バーチャル投票はメールでの受付となります。

・タイトルに『文房堂アワード投票』と記載
・好きな作品のエントリー番号(お気に入り1位~3位まで)

を書いて、info@bumpodo.co.jp 宛にお送りください♪




そして、北区北とぴあで開催中の『現水春季展』は18日(日)までの開催です。

樋口鳳香は15日、16日に会場にて、新作の墨美神®︎衣装をまとってお待ちしております。

見かけたらお気軽にお声掛けくださいね。



172228357_2896535027232341_8128119452576349699_n.jpg




【第3回 文房堂アワード】
会場:文房堂ギャラリー(神田神保町1丁目)
4/17(土)まで開催・10:00~18:30(※最終日は17:00まで)


【2021現水春季展】
〈入場無料〉
会期:4/18(日)まで開催・10:00~18:00(入場17:00まで)
17日・18日は17:00閉展(入場16:30まで)
会場:北とぴあB1展示ホール (王子)

〈樋口鳳香在廊予定〉15日(木)、16日(金)終日





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【歌川派の系譜〜樋口鳳香の墨美神】

2021-04-11 09:00:00 | すみe-ART

私も年をとったなぁ、と思う。

自分の歩いてきた水墨画の系譜を調べるなんて。

これまでは突き進むばかりで、振り返ることをしないでいたけれど、

そろそろ人生に辻褄を合わせたくなったのかもしれない。

私の師匠は鈴木昇岳といい、水墨画は友人の根岸嘉一郎先生とともに日本画の佐藤紫雲に習ったと話していた。

佐藤紫雲、その先はどう繋がっていたのだろう……

どうにも気になって古本屋でこの画集に辿り着いた。

思いがけず、私の水墨美人画の系譜は水野年方に繋がるらしい。

つまり樋口鳳香の墨美神®︎は、歌川派であるということで、

昨日まで憧れだった歌川派の系譜は、すでに足もとに流れていたのだ。

百年なんて昔は意外とすぐ近くにあったのだと思い知る。




170408180_2893896114162899_9166141544644947782_n.jpg



正直言うと古書にしては高く購入を迷ったけれど、

こんな気の利いた包みで届くなら、悪くないと思った。

昨今巷に溢れる過剰であっても無機質な梱包を思うと、

過ぎ去った時間へのリスペクトを感じて良い。



170180565_2893896160829561_3372641191255322438_n.jpg



さあ、何があらわれるか、この瞬間は、どきどきである。

長い時間の中で積み重なった空気や、そこにあった匂いなど

さまざまな記憶が、私の手元にやって来た。

失われた時を求めて、ですね。



170290812_2893896187496225_6235351092864622454_n.jpg



購入に至った最後の決め手となったのが、この題名。

『鳳舞』

私が受け取るのを待っていた気がする。



170753852_2893896220829555_1746922920430748122_n.jpg


中表紙めくると、まず、衆議院副議長 秋田大助 とある。



170371012_2893896244162886_4746294285325111532_n.jpg



さらに、国務大臣 山田久就 の賛辞




170328405_2893896277496216_2588149525044301050_n.jpg


あれ。根岸先生のご親戚かしら。



170420898_2893896317496212_3385575325550447862_n.jpg



最後に佐藤紫雲先生の『追想』

はっきり誰が師であったか分からないが、

小林古径が友人であったこと、

水野年方門人であり、奥さまとなった秀方先生に人物を学んだこと。

年方先生の門下生に鏑木清方、池田輝方、荒井寛方などいたこと。などなど記されてある。

大河のような歌川派の系譜。

私も時代に刻める佳い仕事を残したいものです。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする