Sumibishin®︎ 樋口鳳香〜水墨画家のすみeブログ

大臣賞受賞 水墨画家 樋口鳳香のアート系ブログ
墨で描くかぐわしき美神たち〜『墨美神®︎』展覧会情報を発信します

創作過程を公開します【うちわ と うちわ掛けセット】

2021-07-29 17:30:00 | すみe-ART Exhibition

ギャルリーラー『ネオ ジャポネズリー II』7/31(土)までの開催です。

あっという間に残り2日となりました。

今回は墨美神だけでなく、金魚や竹のモチーフなども描きました。

そこで、写真に添えて創作過程を簡単に書き出してみました。




創作過程1


まずお写真を見ながら、墨でわりとリアルに表現していきます。

ほどよく描いて丸い形の墨流しをします。

和紙じゃなかったので、墨流しは紙への乗り方や濃度も予備の団扇でテスト済みです。




創作過程2



彩色していきます。

お気に入りは半透明のリキテックス。薄めに溶いて重ねていきます。

顔彩にしか表現できない色もあったのでミックスで。



創作過程3


水草を描きます。

うちわ裏面は水草と墨流しの構成です。



創作過程4


このうちわ制作のために彫った落款を押します。

このために彫ったのは、うちわ表面に凸凹があるため、

それに耐え得るデザインと機能が必要とされたからです。

裏面はサインが入っています。

柄に彩色。最後はニスで仕上げます。

絵の部分にもニス塗りして、水にも強くなりました。



うちわ掛けは『紅型』と『結城紬』で作りました。

夏らしい反物を今回も贅沢に一反仕入れての創作でした。

長さと掛けの部分は何度もテストを重ねてバランスと強度の確認をしました。

このうちわ掛けは、うちわを外した状態で『きもの掛軸』としても楽しめるんですよ。




創作過程5



うちわを入れる箱と、うちわ掛けを収納する箱です。

こちらも紅型。他の着物地を使った箱も作りました。




アート初心者、画廊初めての方もご遠慮なく。

多くの方にお会いできますように。

感染予防策に努めてお待ちしております♪




『ネオ ジャポネズリー II』
ギャルリーラー(銀座奥野ビル6階)
7月31日(土)まで開催・12:00~18:00(最終日17:00閉展)









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