大沼周辺は、1903年(明治36年)から北海道の道立公園として自然が守られ、公園施設が整備されてきた所で、全国でも最も古い自然公園の一つです。青函トンネルやカーフェリーなどで函館に着いて北上すると最初に北海道らしさを実感する風景に出会うことになるのがここ大沼公園です。
富士山の上半分が崩れたような形をした駒ケ岳が創り出した自然は雄大で、周囲15.5kmの湖岸にはエゾマツ、イタヤカエデ、シラカバなどの広い森林が広がり、是非行ってほしい場所です。
夏から秋にかけての観光シーズンでも賑やかなのは大沼公園駅から湖畔広場の周辺まで、他はとても静かな所です。

作詞作曲家新井満さんが訳詩と作曲をした「千の風になって」が、ここ大沼公園で作られた話は、平成19年発刊の文芸春秋9月号に掲載されたのですが、平成19年11月に開催された地域の講演会で、新井さん自ら「本当です」と話されました。新井さんは、17年ほど前に函館の友人の紹介で別荘を購入されたそうで、それから毎年家族でここ大沼を訪れ、この静かな大自然の中で過ごすようになったそうです。
