色紙画チワワです・・・
昨年より入会させて頂いた現代水墨画界の巨匠、根岸嘉一郎先生率いる極めてレベルの高さを誇る現代日墨画協会ですが・・・
昨年の第28回展でいきなり準大賞の栄誉を頂き・・・
本年の第29回展ではナ・・・ナント虎之画が大賞を受賞しました!!ホ・・・本当にボ・・・ボ僕で良いのでしょうか!?が正直な感想です・・・(汗)
駆け出しの僕なんぞが昨年入会していきなり準大賞!!今年は大賞受賞!!・・・なんてそれだけ言うといかにもカッコイイのですが・・・実のところは泥臭く険しい大変な道のりでした・・・
水墨画を描き始めたばかりで何も知らずに恐れ多くもいきなり現水展に狸画を応募していて(知らないとは怖い)・・・狸が縁で憧れの根岸先生に出会う事ができた話は前に触れましたが
会場でアドバイスを頂いた折りに「僕は先生の本に出会って水墨画に魅せられ教本に描いて来たんです!!また描いた絵を見て頂けませんかっ!?」と思い切ってお願いしてみたのです・・・
根岸先生は少し困惑した驚いた様子でしたが・・・「機会があれば構わないよ」と笑顔で答えてくれました。
でもこの一言が根岸先生の運の尽き!?そんじゃ機会を無理やり作ろっと・・・休日といえば根岸先生のいる展覧会場を調べ描いた絵を見てもらいに押しかける・・・まるで追っかけの様な日々が始まりました・・・
と同時に普段温厚で人徳のある優しいイメージの根岸先生がこと絵の事となると人が変わった様に顔つきも険しく厳しくなり・・・
「こんな所まで見せにくるとは本当に困った呆れた奴だな!!いいか展示して人様に見せる絵とは気を入れて描くんだ!!描き直して来い!!」と怒鳴られ続ける日々の始まりでもありました・・・
"気の入った絵"とは・・・???一体どんなものなのか・・・???もちろん一生懸命集中して描いているつもりだし・・・具体的にどうすれば良いのか・・・???さっぱり理解できず・・・???
悩んだ挙句にとりあえず腕が上がらなくなるほど墨を磨って真っ黒な絵を描いて「気を入れて描き直しました~っ!!」と見せに行くと・・・「お前は濃い墨で描けば気が入ってるとでも思ってるのか!!描き直せ!!」とまた怒鳴られる始末・・・(涙)
なにくそっと・・・今度は集中して十分にイメージを膨らませてから一気に描き上げ見せに行くと・・・「ドーサに頼り過ぎで絵が固い!!ラクしようとするな!!描き直せ!!」とバッサリ瞬殺・・・討ち死にした様に重い足取りでとぼとぼ帰ること幾多・・・(涙涙)
幼児期に鍵っ子で毎日絵を描く事だけが楽しみだった僕は当然、子供の頃から絵だけは得意で取り柄と言ったらそれしかなく、いつしか人一倍プライドだけは一人前に高く・・・でも美術の教育などきちんと受けた経験のない人生を振り返り・・・
せっかく出会えた憧れの根岸先生を怒らせてしまう自分の不勉強な未熟さを呪い・・・泣きたくなるほど情けなく腹立たしく・・・
それでもまた気を取り直し・・・これならどうだ!!と納得行くまで時間を掛け油絵の様に何度も重ね塗りをして「思い切り手間を掛けました~っ!!」と見せに行くと・・・「墨色が汚い!!描き直せ!!」と過去最高の激怒・・・(コワ~っ)
でも段々怒られる事にもすっかり慣れ真剣に教えて頂ける事が嬉しく、むしろ快感になってきた僕はそれでもまた懲りずに描いた絵を見てもらいに追いかけ回したものでした・・・(笑)
僕の様な未熟者が巨匠、根岸嘉一郎に絵を見てもらっているなどと公言しては根岸先生の格を落とし兼ねないので控えてきましたが・・・大賞を授かった今なら打ち明けてもきっと先生も許して下さることと思います・・・
徹底的に厳しく根岸イズムをトコトン叩き込まれ受賞した大賞作品を是非会場でご高覧頂ければ幸いです。(本当に厳しかったんだから~~~思い出し涙・・・)
でも「これであいつも少しは大人しくなり、もう追いかけ回される事もなくなるだろう・・・」なんて開放された安堵の表情を浮かべていたらとんでもないですよっ!!これからですっ!!(フフっ・・・)
PS/ 広島の激カワ面白狸、たんちゃん追悼画
狸画のモデルにもなってもらった広島の激カワ面白狸のたんちゃんが先月、天に召されたそうです・・・交通事故に遭い怪我を負った状態で保護され手厚く介抱され12年間も愛情を注がれて来ました。
事故に遭った狸が自然下で生存できる確率は皆無に等しいだけに幸せに天寿をまっとうした幸運な狸さんでした・・・ご冥福をお祈りいたします。
僕には絵を描く事しかできないので色紙に描いてみました・・・
題/岩からたんちゃん
題/大地に立つたんちゃん
題/畔のたんちゃん
とうに失われるはずだった命を助けてくれてありがとう・・・たくさんの楽しい時間を与えてくれてありがとう・・・忘れる事などできないんだから・・・いつまでも心の中にどっぷりいさせてね
さらにPS/ ニホンイシガメが産卵しました・・・
6月10日帰宅すると亀池の陸地に卵が一つ産み落とされていました・・・発見時、傍にいたのは琥珀ですが三歳甲長12センチの琥珀が産んだとは考えられません・・・おそらく美羅か黄美子でしょう・・・
周りを掘ってみましたが他に卵は見当たりませんでした・・・ニホンイシガメの卵を初めて見ました!!その大きさにビックリ!!
取り敢えずミズゴケを入れた容器に入れましたがかなり凹んでいます・・・無性卵かもしれません・・・亀の卵の孵化率は低いそうです。
6月14日容器を開けて卵の様子を覗いてみると・・・凹みはすっかり直ってだいぶ白くなっていました。中々生命力を感じさせてくれる卵君です・・・我が家の初仔として無事に孵ることをただ祈るだけです。
亀の雌雄は卵時の外気温で決まるそうです・・・ワニもそうだと聞いた事があります・・・涼しい所に置いているのでもし孵れば♂かと・・・頑張れ初太郎!!