皆と一緒に県政を

県政を県民のために「井原すがこ」は一人会派ですが頑張ります。

1 知事の政治姿勢について<11月議会一般質問>

2012年12月27日 | 議会一般質問

2012年11月議会 一般質問

草の根  井原 寿加子

まず、知事の県政に対する基本姿勢についてお尋ねいたします。

(1) 知事の政治的中立性について、お考えをお間かせ下さい。
 先の衆議院選挙において、自民党が第―党に返り咲き、再び政権が交代することになりました。一方で、いわゆる第3極も台頭し、今後日本の政治がどのように展開するのか、注目を集めています。

 そうした中で、知事は県政のトップとして政治的に強い影響力を持っておいでです。もちろん政治活動は自由ですが、他方で県民全体のために公平公正に仕事をするという政治的中立性も必要だと思います。

 そこでまず、知事の現在の政治的立場をお伺いいたします。
知事は「無所属」という形で当選されたと記憶していますが、現在もそのお立場に変わりはありませんか。何らかの形で政党に属しておられるのか、また、特定の政治家の後援会、その他の政治団体の役職に就いておられるのか、そうした事実があれば明らかにして頂きたいと思います。

 知事などの特別職は、政治活動はできるとされていますが、他方でその地位を利用して、役職上の影響力を使つて職員に指示をするとか、関係団体に働きかけをおこなうなどといった選挙活動はしてはいけないことになつていると承知しています。「李下に冠を正さず」知事が強い権限を持っておられるが故に、そうした疑念を抱かれることがないよう十分に注意すべきであると考えますが、いかかでしようか。

 過去には、知事や市町等の首長が、特定の候補者の決起大会や告示日の出陣式に出席し、あるいは街頭で応援演説をしたり、選挙カーに同乗しマイクを握つたりすることもありました。驚<ことに、平日の勤務時間中にこうした行為が行われる例もありました。
 今回の総選挙で、知事は特定の政党や候補者の応援など何らかの関与をされたのでしょうか、そうした事実があればお示し<ださい。

 (2) 次に、来年度の予算は、知事として初めての本格的予算編成となりますので、その基本方針についてお伺いいたします。
 まず、その前提となる財政状況についてお聞きいたします。県債残高は、約1兆3千億円と増加し続けています。知事はこの借金を減少させる意向であると伺つておりますが、その具体的な対策を教えて下さい。

 新しい政権ができると、国土強靭化と銘うつて10年間で200兆円という大型公共事業が行われる予定です。財源として国債の大増発がなされ、山口県に対しても同様の政策を求めてくることが予想されますが、知事としては、こうした国の経済対策にどのように対応するお考えか、ぜひご自身のご意見をお聞かせ下さい。

 歳入、歳出両面も含めて、財政健全化をどのように進めていかれるのか、また重点政策としてはどのようなものを考えていらっしゃるのか、知事の現時点でのお考えをお聞かせ下さい。

 質問2 愛宕山の年計画の変更  質問3 オスプレイについて
 質問4 児童虐待について     質問5 学校司書について


2 愛宕山の都市計画の変更について<11月議会一般質問>

2012年12月27日 | 議会一般質問

2012年11月議会 一般質問 

 草の根  井原 寿加子

2番目に愛宕出の都市計画の変更についてお伺いいたします。

 (1)  まず、説明会や公聴会のあり方についてお伺いいたします。
a 先日、岩国市の都市計画の変更について、山口県と岩国市が主催する住民説明会と公聴会が行われました。職員の皆さんにとっては手間ひまがかかり、会場では批判されることも多<、大変なご苦労だと思います。でも、住民の理解を得て円滑にまちづ<りを進めるためには欠かせない手続きだと思います。

 しかし、事前の広報には、愛宕山に関する説明がまった<ありませんでした。関心のある市民に対してあまりに不親切ではないでしようか。結果、旧岩国市で行われた説明会への参加者はわずか数十人にすぎませんでした。説明会のスケジユールや趣旨、内容などについてもっと市民に積極的に知らせるべきではなかったのでしようか。この点について県はどのように考えておられるのか、まずお聞きいたします。

b また、その後に開かれた公聴会で、残念に感じたことは、今後都市計画の案を専門的に検討する都市計画審議会の委員の方が―人もこれに参加されていなかつたことです。住民の生の声を聞いていただき実のある審議をして頂<ためにも、委員の方に積極的に参加の案内をすべきではなかつたかとおもいますが、どのように考えておられるのでしようか。

 (2)  岩国の都市計画区域マスタープランについてお尋ねいたします。
a 従来のマスタープランには、「岩国市平田、愛宕、灘地区の周辺住宅地については、低層住宅を主体に低密度を中心とした土地利用を図り、各地域の特性に応じたゆとりのある良好な居住環境の確保に努める」と記載されています。これは、もちろん愛宕山新住宅市街地開発事業の地域も含まれております。これを改定することな<、今年3月に米軍住宅建設を前提に愛宕山を防衛省に売却したことは、マスタープランに基づいて計画的にまちづ<りを行うという基本原則に反することになるのではありませんか。

b 今回のマスタープランの改定(案)には、新たに「愛宕山地区については、周辺の居住環境や景観、自然環境の保全に配慮した土地利用の誘導を図る」との一文が挿入されています。これが計画されている米軍住宅や運動施設の事を表現していると考えていいのでしょうか。仮にそうだとすれば、ここで言われている「周辺の居住環境や景観、自然的環境の保全に配慮」とはどのようなことを指しているのか、具体的に明らかにして下さい。

 アメリカ軍に対しては、都市計画法は適用されず、そもそも「土地利用の誘導を図る」ことなど出来ないのではありませんか。
 愛宕山に米軍基地ができることは、岩国のまちづくりに大きな影響を与えるものであり、山口県として、米軍基地を都市計画の中にどのように位置づけるのか、具体的に明らかにすべきとおもいます。知事のお考えをお聞かせ下さい。

(3) 愛宕山開発跡地の都市計画法上の位置づけについてお伺いいたします。
 今後愛宕山開発跡地は、岩国市による用途地域の変更が行われ、米軍住宅と運動施設が建設され、そのままアメリカ軍に提供されると聞きましたが、その都市計画法上の位置づけについて確認しておきたいと思います。

 都市計画法第7条第2項によれば、市街化区域とは「すでに市街地を形成している区域」または「おおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域」とされています。ここでいう市街地とは、単に住宅があればいいという形式的なものではなく、市民が自由に行き来し、実際に生活し計画的、一体的にまちづくりが行われる地域であることは、都市計画法の当然の前提だと思います。治外法権の米軍基地が法律上の市街化区域に該当しないことは明らかです。現実に現在の岩国基地をはじめ全国のほとんどの基地は市街化調整区域になつています。

 従つて、愛宕山開発跡地を米軍に提供するのであれば、元の市街化調整区域に戻すのが当然と思います。国土交通省のご出身であり、法律の専門家である知事ご自身のお考えを、お間かせ<ださい。

  質問1 知事の政治姿勢について  質問3 オスプレイについて
  質問4 児童虐待について      質問5 学校司書について


3 オスプレイについて<11月議会一般質問>

2012年12月27日 | 議会一般質問

2012年11月議会 一般質問  

草の根  井原 寿加子

オスプレイについてお尋ねいたします。

 報道によると、先日在日米車司令官が、記者会見で、沖縄普天間基地に配備されているオスプレイ12機が本格運用段階に入つたことを明らかにし、日本本土での低空飛行訓練も、近い将来実施されると述べたということでした。再び訓練のため岩国にやってくる日も間近に迫っているようですが、オスプレイについて知事のお考えを確認させていただきたいと思います。

a まず、政府の安全宣言はありましたが、現時点でオスプレイの危険性について、知事はどのように判断されているのでしようか。また、岩国を拠点として低空飛行訓練が行われることについて、どのように考え、対応するおつもりなのかお答え<ださい。

b 先日、オスプレイの運用に関する日米含同委員会合意についての県の疑間点の照会に対する国の回答を見せていただきました。しかし、肝心なことはほとんど「米軍の運用にかかわる問題」として明らかにされていませんでした。この回答に対して知事はどのように評価されたのか、お伺いいたします。もし不十分とお考えであれば、今後どのように対応されるのでしようか。

 岩国での運用はどのように行われるのか、その頻度や訓練の形態などを教えて下さい。何も分からないで、アメリカに自紙委任ということはないはずです。

c ところで、今回の回答は口頭で行われたと聞いていますが、こんな大切なことについ、電話などの口頭で済ませるというのはどうしても私には理解できません。県からの照会も口頭だつたのでしょうか。どうして公式文書できちんとした回答を求めないのですか。文書という形式を重視する役所の仕事とは思えません。その経緯や理由などをご説明 ください。

  質問1 知事の政治姿勢について  質問2 愛宕山の都市計画の変更
  質問4 児童虐待について      質問5 学校司書について


4 児童虐待について<11月議会一般質問>

2012年12月27日 | 議会一般質問

2012年11月議会 一般質問 

草の根   井原 寿加子

これまで、本議会でもたびたび取り上げられてきた課題である、児童虐待についてお伺いいたします。

 喜びと裏腹な育児の大変さというものは、母親ならだれでも経験することです。ちようど私も30数年前、親も親せきもいない都会で、毎日母子家庭のような子育てをしました。子供が夜中に熱を出して救急病院へ走ったら“このくらいの熱なら朝まで待ってきても大丈夫ですよ"と言われたり、夜泣きをやめない子供に手をやいて母に電話で訴えたり、孤独で不安だつたことが度々ありました。

 そんな時、当時住んでいた世田谷区役所主催で、1歳児を持つお母さんたちの相談会が開かれ、ちようど近<に国立小児病院があり専門の小児科医の先生の健康相談や、保健師による育児相談などもあり、精神的な不安や孤立感から救われたことを思い出します。

 今年10月に広島県で起きた小学5年生の、親による暴行死では、暴行した母親が幼児期に祖母や母親から虐待を受けていたことが明らかになつています。幼児期に虐待を受けた子供は、成長して親となつた時、虐待をしてしまうという統計もあると聞いたことがあります。昨年9月には山口県でも、父親による乳児虐待で幼い命が奪われました。

 そんな時期、虐待防止に取り組んでいる方から相談を受けました。虐待の件数も増え続けていて、その内容も深刻なものになりつつある、育児の孤立感などを少しでも軽減させるためには、行政の支援が欠かせない。そして、児童相談所などの施設の整備、人員の充実などに是非積極的に取り組んでもらいたい、というものでした。

 今年上半期の全国の警察が摘発した児童虐待の件数、人数はともに前年と比べて約 1.5倍と大幅に増加しています。

a そこでお尋ねいたします。児童虐待は10数年前から急激に増え始めたと思われますが、この間の山口県の児童相談所における児童虐待相談対応件数について、子供の年齢別にその推移を教えて下さい。また、虐待や相談の内容などに関して、本県に見られる特徴があればそれもお答え<ださい。

b 次に、県内の児童相談業務の体制についてお伺いいたします。
 現状は、決して十分とはいえません。児童福祉司の増員はもちろんですが、児童心理司など心のケアを担当する職員を充実することが急務と考えますが、その点については、現状をどう認識しておられるのか、また今後どのような取り組みをされるのかもお答え<ださい。

 また、児童相談にかかわつてきた職員の方々の、御苦労や悩みについて先日退職者の方から実情を聞かせていただきました。1件ごとに相談内容や虐待の種類、家庭環境などが異なり、それらにきちんと対応するため職員の方々は、日々激務に耐え、うしろから追われるような毎日だと言われました。その中で、体を壊したり精神的に追い詰められたりする職員も少な<ないとのことでした。最近における正規採用、臨時・嘱託職員の方々の、病気による休暇や休職された人数と割含など、その勤務状況についてもお答えください。また担当者の負担軽減は、喫緊の課題だと考えますが、それについての対策も具体的にお答え<ださい。

  質問1 知事の政治姿勢について  質問2 愛宕山の都市計画の変更
  質問3 オスプレイについて     質問5 学校司書について


5 学校司書について<11月議会一般質問>

2012年12月27日 | 議会一般質問

2012年11月議会 一般質問  

     草の根  井原 寿加子

 学校図書館担当職員 いわゆる学校司書についてお伺いいたします。

 読書をする習慣が、今の子供達からな<なつてしまい、先日高校生に川端康成の雪国という本を読んだことがありますか、と尋ねたところ川端康成はノーベル賞をもらった人だけど本は一冊も読んだことがない、との答えが返つてきました。

 少なくとも私が生徒だつたころは、日本の代表的な文学は、芥川龍之介も与謝野晶子も一応読んだものでした。読書をする事による読解力や小説を読むことで知る多様な人生観などは、大人になつてからの人間の幅を広げる貴重な経験です。

 学校図書館を考える会 という会の方から図書館は形があるばかりで、ほとんど利用されていない、と相談を受け、その後私なりに特に学校にある図書館について学校司書、司書教諭、公立図書館の館長などを経験された方などから、現状や問題点などを教えていただき、勉強いたしました。

 たとえば和木町では、中学校が新築され、また小学校が改築中で、それぞれの図書館はデザインも素敵なものです。しかし、その図書館が開いているのは、お昼休みのたつた10分間だけで、始業前や放課後にはまった<利用できません。司書教諭は、担任のクラス問題や自身の授業で手いつばいで、とても図書館に時間を割くことができないのが実情です。
 
 もちろん夏休み中も、学校図書館が開いていることはなく、せっかく蔵書も増やし新しくなつた図書館は、外観だけの有名無実なものとなつていると、和木町の保護者の方々は嘆いておられました。また、和木町だけでなくほとんどの学校がこのような実態であることもわかりました。
 司書教諭の限界もあり、まずは学校司書を充実していくことが急務と考えます。

a 本県の公立高校への学校司書配置率については、2010年度約50%と承知しています。全国平均は約73%ですから、大変遅れていることがわかります。数字だけみると、約半数の学校に司書が配置されていることになりますが、実質は、学校事務を担当する職員が事務室と図書館をかけもちで仕事をしているわけですから、学校図書館の専任職員はいないということではないのでしようか。県立高校のうち専任の学校司書が配置されている学校があれば、お示し<ださい。また、その兼務している職員のうち司書資格等の有無についても、人数と割含を教えて下さい。

 たとえば、お隣の島根県では、今年度学校司書の全校配置を実現したと聞きましたし、鳥取県でも、司書資格を持つた専任の学校司書を全校に配置しています。中国地方でも本県は大き<遅れていると思われます。

 そうした状況の中、国においては、小中学校の図書館の充実に向けて「学校図書館図書整備5か年計画」として、今年度から5年間で約1000億円の地方財政措置を講じ、図書の充実や学校司書の配置を推進することとしているところですが、高校の図書館においても、取り組みを強化すべきだと思います。
 県立高校における学校司書の配置について、どのように取り組んでいかれるのか、お示し<ださい。

 子育て環境日本一を目指しておられる知事ですけれども、虐待防止対策も学校司書の充実も広い意味では大切な子育て支援だと思います。県の大切な財産でもある若者を育てるという観点から、前向きな取り組みについてのお答えを期待して、一回目の質問を終わります。

  質問1 知事の政治姿勢について   質問2 愛宕山の都市計画の変更
  質問3 オスプレイについて        質問4 児童虐待について