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5 学校司書について<11月議会一般質問>

2012年12月27日 | 議会一般質問

2012年11月議会 一般質問  

     草の根  井原 寿加子

 学校図書館担当職員 いわゆる学校司書についてお伺いいたします。

 読書をする習慣が、今の子供達からな<なつてしまい、先日高校生に川端康成の雪国という本を読んだことがありますか、と尋ねたところ川端康成はノーベル賞をもらった人だけど本は一冊も読んだことがない、との答えが返つてきました。

 少なくとも私が生徒だつたころは、日本の代表的な文学は、芥川龍之介も与謝野晶子も一応読んだものでした。読書をする事による読解力や小説を読むことで知る多様な人生観などは、大人になつてからの人間の幅を広げる貴重な経験です。

 学校図書館を考える会 という会の方から図書館は形があるばかりで、ほとんど利用されていない、と相談を受け、その後私なりに特に学校にある図書館について学校司書、司書教諭、公立図書館の館長などを経験された方などから、現状や問題点などを教えていただき、勉強いたしました。

 たとえば和木町では、中学校が新築され、また小学校が改築中で、それぞれの図書館はデザインも素敵なものです。しかし、その図書館が開いているのは、お昼休みのたつた10分間だけで、始業前や放課後にはまった<利用できません。司書教諭は、担任のクラス問題や自身の授業で手いつばいで、とても図書館に時間を割くことができないのが実情です。
 
 もちろん夏休み中も、学校図書館が開いていることはなく、せっかく蔵書も増やし新しくなつた図書館は、外観だけの有名無実なものとなつていると、和木町の保護者の方々は嘆いておられました。また、和木町だけでなくほとんどの学校がこのような実態であることもわかりました。
 司書教諭の限界もあり、まずは学校司書を充実していくことが急務と考えます。

a 本県の公立高校への学校司書配置率については、2010年度約50%と承知しています。全国平均は約73%ですから、大変遅れていることがわかります。数字だけみると、約半数の学校に司書が配置されていることになりますが、実質は、学校事務を担当する職員が事務室と図書館をかけもちで仕事をしているわけですから、学校図書館の専任職員はいないということではないのでしようか。県立高校のうち専任の学校司書が配置されている学校があれば、お示し<ださい。また、その兼務している職員のうち司書資格等の有無についても、人数と割含を教えて下さい。

 たとえば、お隣の島根県では、今年度学校司書の全校配置を実現したと聞きましたし、鳥取県でも、司書資格を持つた専任の学校司書を全校に配置しています。中国地方でも本県は大き<遅れていると思われます。

 そうした状況の中、国においては、小中学校の図書館の充実に向けて「学校図書館図書整備5か年計画」として、今年度から5年間で約1000億円の地方財政措置を講じ、図書の充実や学校司書の配置を推進することとしているところですが、高校の図書館においても、取り組みを強化すべきだと思います。
 県立高校における学校司書の配置について、どのように取り組んでいかれるのか、お示し<ださい。

 子育て環境日本一を目指しておられる知事ですけれども、虐待防止対策も学校司書の充実も広い意味では大切な子育て支援だと思います。県の大切な財産でもある若者を育てるという観点から、前向きな取り組みについてのお答えを期待して、一回目の質問を終わります。

  質問1 知事の政治姿勢について   質問2 愛宕山の都市計画の変更
  質問3 オスプレイについて        質問4 児童虐待について

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