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3.原発問題<2月議会一般質問>

2013年03月17日 | 議会一般質問

2013年2月定例議会  一般質問(3月6日)
草の根 井原すがこ

3. 3番目に原発問題についてお尋ねいたします。

 フクシマの大事故が起こってから間もなく2年が経過し、再び3月11日が巡ってきます。
 あれ以来、何十万人もの人々が住みなれた故郷を離れて、いつ帰ることができるのかわからないという状態にあります。長年住み慣れた家や先祖から受け継いできた田畑を捨てることは、自らの人生を捨てることに等しい、そのやりきれなさ、喪失感は想像できないほど大きいのではないのでしょうか。

 今回のような原発事故が起これば取り返しのつかないことになります。絶対に起こしてはなりません。しかし、人知を超えた災害はいつ起こるかもしれませんし、人間にミスはつきものです。だとすれば、原発の安全に絶対はあり得ません。また、放射性廃棄物の処理方法が確立されていませんし、どう考えても、あまりにも代償の大きい原発は人間の使える技術ではありません。このように考えるのが、正常な人間の感覚ではないでしょうか。

 県民の生活を預かる知事は、政治家として、ヒトとして、この原発問題をどのようにお考えでしょうか。この際、率直な胸の内をお聞かせください。

 次に、上関原発についてお伺いいたします。

 祝島では、4年おきに神舞が行われます。私も一度見学したことがありますが、千年以上も前から続く伝統行事で、飾り付けた船が何十艘も連ねて進む様は勇壮で厳かなものでした。海もきれいで本当に素晴らしい島ですが、知事は、祝島に行かれたことはおありでしょうか。

 その祝島の住民は、対岸に計画されている上関原発に対して、長年反対しています。決して若くない住民の方々が、30年以上にわたって毎週続けている抗議デモはすでに1000回を超えているそうです。島を守りたいという純粋な思いであり、その粘り強さには理屈を抜きにして心を打たれます。彼らの行動とその思いについて、知事は、どのような感想をお持ちでしょうか。

 知事は、地元の意思を尊重すると常に言われます。確かに上関町では、町長をはじめ原発建設を推進している人も多くいますが、一方で住民の生活に根差した切実な思いも、政治家として大切にすべきものだと思います。また、一旦事故が起これば、その影響は広範囲に及びます。周辺自治体はもちろん、県民全体の意見も聴くべきと思いますが、上関原発に関する県民の民意をどのようにくみ上げていかれるおつもりなのか、お伺いします。

 次に、上関原発に関する公有水面埋め立て免許の延長申請の取り扱いについてお伺いします。
 県が求めていた4度目の補足説明に対して、2月25日に電力会社から回答が行われ、いよいよ県の決定がなされると思っていましたら、翌26日には、延長申請に対する判断は当面保留されることになったとのこと、あまりに突然の方針転換に驚きました。

 昨年10月に埋め立て免許の期限が切れてからすでに5カ月も経過し、県の内規で事務処理期間のめどとされている32日もすでに経過しています。政権交代などを経て、国のエネルギー政策が明確に定まっていない中で難しい判断を迫られているのかもしれませんが、いたずらに審査を引き延ばすことは、適正な行政手続きという観点から言っても問題ではないでしょうか。この点について、県としてはどのようにお考えなのでしょうか。

 併せて、知事の埋め立て延長に関する基本的な考え方をお伺いしたいと思います。知事は、「埋め立て予定地の土地利用計画が不透明であり、現状では免許の延長は認めない」という二井前知事の方針を継承すると明言されてきました。これを聞くと、免許は更新されないと考えるのが普通だと思いますが、このお考えは変わったのでしょうか。変わったとすれば、現時点でどのようにお考えなのでしょうか、明確にお示しください。不許可と言っておられたあの言葉は、嘘だったのですか。

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