またもや復活、「オーストラリアで博士号!」ブログ版

元・ライターの現役留学生による奨学金、助成金、賠償金で通うオーストラリア大学院留学生活徹底ガイド

スキャンダル後日談

2007年11月30日 | 知らないと損をする大学院の話
昨年、新聞をにぎわした大学、とくに留学生関連のスキャンダルといえば、なんといってもセントラル・クインズランド大学のサテライト・キャンパスの留学生大量落第問題。それから、メルボルン大学とワタシの大紛争である。この二つの事件には、大学と留学生の問題ということと、ビクトリア州メルボルンで起こったということ以外、共通点はまったくなかった。というか、共通点はまったくないと考えられていた。

ところが、この二つにはすごい共通点があるということが今日、発覚した!

今日、私はメルボルン紛争から発展したイミグレ問題の被害者として国家賠償を請求しに裁判所に出かけていったんだけど、そこには、いつになくものすごーい数の傍聴人がいた。何事かと思ったら、その傍聴人はなんとセントラル・クインズランド大学を訴えている教職員の皆さんだった!!!どうやら、私の事件の担当になった判事はセントラル・クインズランドの事件の担当でもあって、しかも二つの事件を同じ日の同じ時間帯にリストしたらしい。いやー、びっくりしたよ。いったいなんだってビクトリアの事件がブリスベンなんかにたどり着いたんだか。たぶん、セントラル・クインズランド大学の先生方も、おんなじような疑問を持ったにちがいない。

研究計画書の書き方

2007年11月28日 | 知らないと損をする大学院の話
オーストラリアの大学で研究計画書というと、だいたいA4の紙10枚は埋めなきゃならない。

日本からやってきた当初は、なんて長ったらしーんだと思っていたけど、最近では、研究計画書とはそういうものなんだと思うようになっていた、、、ら、やっぱりオーストラリアの研究計画書は長ったらしかったんだよ!

最近、みつけたヨーロッパ方面の有名大学いくつかの公募では、どこも研究計画はA4に2枚程度。2枚でいいなんて夢のよう~♪

祝!政権交代

2007年11月25日 | 知らないと危ない学生ビザの話
入管の収容センターに監禁されている友だちから電話。もちろんお互いお祝いを言い合ったよ。彼は新政府に釈放のリクエストを出すんだそう。旧政府じゃ望みなしだったからねぇ。私も新政府の大臣二人に用事があるので、木曜日の閣僚布陣発表が待ち遠しいところ。旧政府とはまとまらなかった交渉の仕切りなおしをするもんね~。今度の政府はオンブズマンの言うことを聞いてくれるといいなぁ。。。

ところで、事実上、大臣が不在になる選挙前後の数ヶ月は、イミグレの高級官僚におぼえめでたくない人(たとえばワタシ)にとって、とても危険な時だったりする。大臣の監督がないってことは、官僚の暴走を止められる人は誰もいないってことだから。裁判所もだいたい役に立たない。たとえイミグレの決定を見直す裁判所の審理日程が組まれていても、たとえイミグレの決定の履行の差し止めの審理が一時間後であろうとも、「裁判所の審理はわが省の決定の履行とは無関係」とかいう見解を発表して、激怒するローヤーを無視して好きなことをするからねぇ、イミグレは。

新しい大臣が就任したら、まっさきに旧政権の片腕だった官僚のクビを自分のお気に入りにすげかえるに決まっているので、今のお偉いさんが好きなことできるのもあとちょっと。どうせクビになるならと開き直る輩もいるかもしれないし。あぁ、緊張するなぁ。新しい大臣が来るまでなんとかサバイバルを図らねば。。。

選挙速報

2007年11月24日 | 知らないと損をする大学院の話
連邦選。自由党、国民党の超右翼ファシスト連立政権が、右翼(だとワタシは思うんだけど、中道右寄りと考える人が多い)労働党に大敗した。ハワード首相の選挙区は今のところ確定していないようだけど、どうやら総理は政権を失ったうえに議席まで失うかもしれないらしい。もし落選となると、在職中に落選したオーストラリア史上二人目の総理大臣ということになるんだそうだ。バイバイ、ジョニー。

ところで、今回の選挙の二大争点のうちの一つが教育予算だったんだけど、教育に予算は割かない主義の自由党から教育改革を訴える労働党に政権がうつることになったので、各大学は大喜びのはず。労働党は、自由党政権が来年から導入することになっていた研究業績に基づく大学予算配分方式をスクラップにすると宣言しているから、かわりの予算配分方法が決定するまで、また大学は大騒ぎになるんだろうなぁ。

アルバイト料の相場

2007年11月16日 | 知らないと損をする大学院の話
最近、暇をみちゃアルバイトにいそしむワタシ。驚いたこと、その1。

この国のアルバイトの法定最低賃金は、日本人の感覚でいくとウソみたいに高い!最低でも日本の2倍かひょっとすると3倍。日本経済はパート女性の低賃金労働に支えられているとよく言われるけど、こりゃ~ほんとみたいだよ。

留学生の災難情報―タズマニア大学

2007年11月11日 | 知らないと損をする大学院の話
タズマニア大学が留学生とトラブルを起こしているという情報が入ってきた。

詳しいことは知らないけど、どうやら指導教官がいなくなってしまった後、大学にほったらかされているらしい。この国には、連邦政府が誇る留学生のための法律というのがあって、大学は留学生との紛争は学外の紛争処理機関に回さなきゃならないことになってるんだけど、メルボルン大学が編み出した必殺・法律迂回術がここでも利用されているらしい。

まぁ、メルボルン大学と私の紛争以来、政府は法律を改正して、大学は学生ビザをキャンセルして問題回避ということができなくなったし、スチューデント・ユニオンもノウハウを蓄積したので、この留学生さんは私ほどひどい目にはあわないと思うけど。

大学付属動物病院入院事情

2007年11月05日 | 知らないと損をする大学院の話
先週は、嵐の翌日、シティーの大通りに落ちていた鳩の赤ちゃんをみつけちゃって、300メートルも先の交番まで保護願いを出しにいくはめになったんだけど、今日は、リングテール・ポッサムの赤ちゃんを拾ってしまった。。。

うちのすぐ前の道端にうずくまってすやすや眠ってるんだもんなぁ。踏まれちゃうよ。胴体が私の手のひらぐらいの大きさしかない赤ちゃんで、ほんとうならお母さんの背中におぶさったりお腹の袋に入ったりしているはずのところ。なんで親は拾いにこないんだろ。交通事故にでもあったのかなぁ。

しょうがないから、大学の動物病院まで15分てくてく歩いて入院させにいったんだけど、運悪く受付が大忙し。ちょうど羽を骨折したカラスが一人(一羽?)でタクシーに乗って入院しにきたところだったから。日本じゃ、カラスが一人でタクシーに乗って病院にいったりはしないよねぇ。。。たぶんRSPCAの人が保護してタクシーに乗せたんだと思うけど、いちいち付き添ったりしないところがオーストラリア的。ここのタクシーは良心的だからね。

ところで、大学の動物病院は野生動物のことは無料で面倒をみてくれる。動物病院まで連れていけない時は、RSPCAに電話をすると保護しにきてくれるみたい。先週、私から鳩の保護願いを受けたお巡りさんもRSPCAに電話してたな。

オンブズマン対イミグレ

2007年11月02日 | 知らないと危ない学生ビザの話
この国の法律関係者の間では、法律をヘとも思わず平然と無視することで定評のあるイミグレの高級官僚軍。今日もAFP(連邦警察とは名ばかりの、連邦政府に都合の悪い思想言論弾圧機関)が連邦選挙用にでっちあげたテロ容疑の被害者(つまりテロ容疑者)が、保釈を勝ち取るなり、イミグレがビザをキャンセルして釈放されることがないようにしていた件で、全国紙の一面に登場。イミグレはいつもの通り、いつもと同じことをしただけなんだけど、今回は根拠もないのにテロ容疑をかけられたインド人のお医者さんについた弁護士がやり手だったので、国を挙げての大騒ぎに。でも、じつはこの件だけじゃなくて、毎度のことなんだよ。

本日の新聞を飾らなかったところでは、イミグレの高級官僚軍は、オンブズマンが私の件に関して出した勧告を拒絶。私もがんばるけど、イミグレ高級官僚軍もホント、がんばるよねぇ。。。裁判所におまえが悪いといわれて、オンブズマンにもおまえが悪いといわれて、まだ、これだもんねぇ。。。