またもや復活、「オーストラリアで博士号!」ブログ版

元・ライターの現役留学生による奨学金、助成金、賠償金で通うオーストラリア大学院留学生活徹底ガイド

コアラの歩く大学

2008年05月10日 | 知らないと損をする大学院の話
「ちょっと、ちょっと」

声の主は、ロースクールの受付嬢のおばさま。じつによく仕事ができる人なので、私のお気に入りなんだけど、はて、何か用事を頼んでたっけな?

「コアラ、見た?」

へ?コアラ、、、なんているわけ???

「冬になると、いつもロースクールの休憩室の前の木にいるんだけど、今日はロースクールの裏を歩いていたわよ。まだ見てないならいらっしゃい。こっちよ」

おぉぉぉぉーーーーーー!!!コアラだ。。。はぁ~。(コアラの歩く大学って、さすがのオーストラリアでもちょっとスゴイ。)

博士号授与?!

2008年05月08日 | 知らないと損をする大学院の話
修士をとった日本の国立大学に英文学位取得証明を請求していたので、封書が届いた。英文の成績証明は持っていたんだけど、こともあろうにそれにはプログラム名、つまりは学位名が載っていない。役立たず。。。

すったもんだの末に届いた証明書には、なんと

「博士(国際開発学)」

とあった!!!ちょっと待ったぁ。これ、大学院の研究科長のサインに大学の公印まで押してある正真正銘の学位証明だよ。そんな学位は取った覚えはないんだけど。。。

友人A「それはなかなか便利なものを送ってくれたじゃないか。もらっておけよ」

う~ん。もしかしたら、おっちょこちょいの私のことだから、以前に博士課程を修了したのを忘れてただけかもしれないし。そうね、これはもらっておくことにしよう。(笑)

日没直後

2008年03月15日 | 知らないと損をする大学院の話
大学近くのバス通り。日没後の暗闇の中、通りの脇の林に向かってモコモコ歩く真っ黒な丸い胴体。短くて太い足。あ、あれは、ウ、ウ、ウ、ウォンバット!!!

オーストラリアに来て8年。野良ウォンバットなんて初めて見た。この大学に来るまで、田舎町をうろうろすることなんてなかったからなぁ。田舎にはいろいろおもしろいものがいるんだねぇ。

極楽、極楽。(そういえば、隣の研究室の先生は仏教法理学の先生だったりする。)

ハリモグラな夜中

2008年03月01日 | 知らないと損をする大学院の話
2学期の教材の締切りが今日だったので、なんとか間に合わせるべく気合を入れて働いたら夜中の2時を回ってしまった。田舎の大学の特典で、守衛さんに電話するとオフィスまで迎えに来てくれて、うちまで送ってくれる。

道中のトピックはキャンパスに棲む野生動物。守衛さんはどこに何が棲んでいるか、よ~く知ってるので、残業するとオーストラリア夜行性野生動物観察ツアーが楽しめる。

いたぁ!ハリモグラ。(ハリネズミみたいなあれね。)土をはねあげサカサカと地面を掘削中。あぁ、かわいいじゃないか~。

涙の送別会

2008年02月28日 | 知っててもしょうがないロースクールの話
メルボルン大学のロースクールに勤める友人(二人)がいうには、学科内の教官のうち、名前と顔を知っているのは30%。学科の7割を占めるのがいったいどういう人なのかはさっぱり見当もつかないそう。

クインズランド大学のロースクールに勤めるわが指導教官がぐちるには、最近、学科内の教官に社交辞令も交わさない人が増えてきたおかげで、名前と顔は知っていても口をきいたことのない人が10%近く。同じ職場に勤務していて、ハローもなしとはなんなんだと憂えている。

対して、わが勤務先。全員がそれはそれは仲良し。小規模ロースクールだっていうのも幸いしているとは思うけど、それだけじゃなさそうだよ。本日十時のティーブレークは、私の前任者の送別会。まずは学科長の送別の辞。

「ご存知のように、○○さんがロースクールから転出することになったので、今日は○○さんのこれまでのすばらしい業績に感謝して…(中略)…花束を贈呈します。」

へぇ、一同、号泣しているよ。珍しいねぇ、今時のロースクールとしては。お、次は前任者の答辞か。

「この十年、みなさんといっしょに仕事ができてほんとうに幸せでしたぁ。(号泣)…(以下、省略)」

そ、そこまで泣かなくても。。。。

「○○さんを採用した答辞の学科長として、私も一言挨拶を…(以下、略)」

あぁ、みんなますます泣いている。。。

「当時から十年いっしょに働いた同僚として、私も一言…」(またまた号泣)

うへぇ。これは、今生の別れと見た。いったいどこへいくんだ、この人は。

「みなさん、どうもありがとう。これからは、××学科でがんばります。」

へっ?××学科???それ、隣のビル。。。。

「今後、ロースクールに来るのは週に一回の授業の時だけになりますが、これからもよろしくお願いします。」

え!!!週一回来るわけ?これからも。で、なんでみんなこんなに泣いてるわけ~???

論文審査終了

2008年02月23日 | 知っててもしょうがないロースクールの話
や~っと論文審査が終わった。ありがたいこっちゃ。なにしろ、上司である学科長と顔を合わすたびに、「審査結果はまだ?」そんなもん、一日おきに聞かれてもねぇ。。。

ご丁寧に「タイプミス文法ミスリスト」とやらを作ってくれた審査員がいたおかげで、タイプミスと文法ミス(12ヶ所!)を直しておしまいということになった。それにしても、文法ミスって「コンマをとれ」だの、「コンマを入れろ」だのが6ヶ所。そんなのどうでもいいじゃないかぁ~(!)と思ってはいけないのだろうか。

ま、どうでもいいものだから、ここは一つ、言われたとおりに書き換えておこう。。。

就職

2008年02月10日 | 知っててもしょうがないロースクールの話
気がついたら、すでに2月。えらいこっちゃ。もうすぐ新学期で授業が始まるっていうのに、いったい何をすればいいんだかわかっていないというテイタラク。これはちょっとまずいんじゃなかろうか。。。

けっきょく、ポスドクの口は決まらず。学科と学部の選考には残るんだけど、ロースクールに大学予算はこないんだもんね。しょうがないから、専任の募集に応募して、面接で好き放題しゃべったら、あっけなく採用されたので、そのまま就職してしまった。

当初は私の訴訟歴を生かして民事訴訟法を教えることになっていたんだけど、なぜか突然、今年はやらなくていいということになった。消息筋からの情報によると、大学から研究業績改善命令がきたとか。どうやらワタシは研究業績かさ上げ要員に任命されたらしい。なんだぁ、それじゃポスドクと変わらないじゃないか。けっこうその気になってたのになぁ。オーストラリア人弁護士の教授陣を差し置いて、無資格で外人のワタシがオーストラリア人にオーストラリア民事訴訟法を教えるの図。なかなかいいシャレだと思ったのに。ちぇっ。

動物愛護

2007年12月24日 | 知っててもしょうがないロースクールの話
今朝、いつもどおりに起きぬけのコーヒーをすすりに出かけたら、シェルティーらしき犬の散歩にでくわした。俗に言うシェルティーっていうのは、名犬ラッシーでお馴染みのコリーを中型犬にしたような姿の犬。正式にはシェットランド・シープドッグっていう。というようなことが頭の中につらつら出てくるくらい、私は犬好き。

ところが、このシェルティーくんがほんとうにシェルティーなのかどうか、どうももう一つ自信がない。どうしてか?それは、あのエレガントな姿を形作るはずのシルキーな長毛がすっかり刈り上げられているからさ!丸刈りのシェルティー、、、ひぃ~ひっひっひ~。あぁ、おかしー。でもかわいいよ。

それにしてもシェルティーを丸刈りにするとは、なかなかりっぱな飼い主さんだよ。亜熱帯ブリスベンの夏にスコットランド仕様の長毛は暑すぎだもんね。この国の人に動物好きが多いかどうかは疑問だけど、動物愛護はこの国の基本精神の一つのような気がする。大手の大学では見たことがないけど、小さな大学のロースクールにいくと、アニマル・ウェルフェア・ローなんていうのをやっている先生がよくいるよ。

対人恐怖症

2007年12月22日 | 知っててもしょうがないロースクールの話
精神医学の世界では、対人恐怖症は日本文化特有の精神障害で外国にはみられないということになっているけれども、この国には、これが対人恐怖症でなければいったいなんなんだと思わずにはいられないような人がたくさんいる。今日はクリスマス休暇初日で大学に人がいなくなったので、さっそく日ごろは出会うことのない対人恐怖症系の友だちとでくわした。

この友だちは数年前に書いた本がアメリカで大ヒットしたので、アメリカでは有名な法律学者だったりする。でも、その本はオーストラリアではぜ~んぜん売れなかったので、この国では無名。オーストラリア人に知られていないのにオーストラリア以外の国では有名なオーストラリア人オーストラリア法学者って、かなりかわっている。

この国では人に分類されない私はもちろん彼の恐怖の対象ではないので、もちろん長々と立ち話をしたよ。

採用決定。。。

2007年12月18日 | 知らないと危ない学生ビザの話
採用のお知らせの第一号がきた。30秒だけうれしかった!

その後はというと、オーストラリア政府が今度は何をしてくるかとどんよりしてしまった。頭脳戦で負けると実力行使に出てくるからねぇ、この国のお役人さまは。民主主義の復興を目指す労働党政権がいったいどんなものかをうかがい知るにはいい機会かもしれないけど。。。

大臣各位、どうか私のことは放っておくようにというお達しを官僚軍に出してください。

他力本願の就職活動

2007年12月16日 | 知らないと損をする大学院の話
知らない人から電子メール。アドレスから察するに、ちょっと前にポスドクに応募した大学の人のよう。どれどれ。

「私が新しい学科長である。前任の学科長からきみの応募書類を引き継いだ。」

……、ひ、ひぇ~~~~~~!!!学科長が替わったとな。あぁあぁあぁ~。

ポスドクの選考は、学科内で同一の専攻の応募者の競争のあと、学部での似たような分野の応募者との競争、それから大学全体で、どの分野にポスドク枠を回すかという分野間競争になるんだけど、この時、勝敗を分けるのは、学科、学部の教授の学内での政治力。大学の選考委員会に出かけていって熱弁を振るうのは、応募者のワタシじゃなくて学科か学部の教授だからさ。

あぁ、大学の選考委員会の日程を目前に学科長が交代となると、この大学にはあまり期待できないとみた。就職活動はやっぱり自力でやるしかないかもしれない。とほほ。

カレッジってなに?

2007年12月11日 | 知らないと損をする大学院の話
最近、私のバイト先はがぜんマルチカルチュラル。大学が休みに入ったとたんに地元学生がいっせいに姿を消して、残されたバイトは留学生ばっかりだからさ。本日のトピックは、「カレッジ」。

東南アジア系留学生A:「どこのユニ(大学)に通ってるの?」

東アジア系留学生B:「××カレッジ」

A:「それ、なんかハイスクール(高校)みたい」

B:「カレッジはユニの上の学校」

A:「えー、カレッジって高校のことよー」

B:「えー???」

うぅ~ん。若い学生さんの無駄話というのは、なかなかおもしろい。聞き耳は立てるけど口ははさまない主義なので、彼女たちはまだ正解を知らない。

大学の医学部を出た後で、専門医になるために入るところはカレッジ。ロースクールを出た後で、弁護士資格を得るための実務トレーニングを担当する機関のひとつもカレッジ。ほかにもキャリアを積んだ臨床心理士で構成する臨床心理士会の各専門部会とか、カレッジというところはいろいろある。なので、Bさん、正解~。

高校もハイスクールというところ、グラマースクールというところのほかにカレッジと名のっているところがひじょうに多い。なので、高校というのもカレッジの意味の一つ。Aさんも正解~。

ほかには、大学の学生寮もカレッジっていうなぁ。

身代金目的誘拐が多発

2007年12月09日 | 知らないと損をする大学院の話
久しぶりに留学生の世話人会(のような団体)の友だちとごはんを食べに行ったんだけど、そこで聞いた話は恐ろしかった。

なんでも、最近の問題は、アジア系留学生を狙った誘拐事件なんだそう。留学生はお金持ちに違いなくかんたんに身代金が取れるはずだと思われているらしいって。お金をとったら殺してしまうとかで、最近、シドニーでシンガポールからの留学生が二人殺されたとか。し、知らなかった。。。

その友だちがいうには、金づるである留学生が被害にあう事件は政府がもっとも隠したいところだから、うその報道しかされないと。そういえば、年間およそ3000人の留学生がイミグレの収容センターという名の拘置所や、その代用の刑務所に勾留されるっていうのが去年バレたんだけど、それまで政府は留学生で勾留される人はいませんと言い張っていたもんなぁ。たしかに報道はあてにならないかもしれない。人のいないところにはいかないように気をつけよーっと。

剽窃発覚!

2007年12月07日 | 知っててもしょうがないロースクールの話
よその大学に勤める友だちと茶飲み話。なんでも期末試験の採点をしていて剽窃を発見したんだそう。

「学生の論文を読んでいたら、なんかどこかで聞いたことあるような節回しなんだよね。あれぇと読み進めていったら、なんのことはない。私が何年か前に発表した論文の丸写しじゃない。いったい何を考えてるんだか、あの学生は。。。」

あはは。それはなかなか。オーストラリアの大学はだいたいどこも、盗作発見ソフトで学生の提出した論文をチェックしているもんだけど、出題者で採点者でもある講師の論文を盗作したら、そんなソフトを使うまでもなくバレるに決まってるよなぁ。

チンパンジー対日本人大学生

2007年12月04日 | 知っててもしょうがないロースクールの話
「おい~、日本人の大学生よりチンパンジーのほうが知能が高いって知ってるかぁ?はっはっはぁ~」

知るわけないじゃないかぁ。いったい、なんの話さ?

「京都大学の研究成果だそうだ。」

あぁ、さてはアイちゃんの霊長類研究所がまた自前の大学生を比較対象に使って、なんか実験したな。もう。それは、「日本人の大学生」の知能がチンパンジーより劣るんじゃなくて、「人間」のなんかの能力がチンパンジーと比べてっていう話でしょうが。どうでもいいんだけどさ。でも、できたら今度から、チンパンジーが勝ちそうな実験をする時には、日本人じゃないボランティアを使ってくれるとうれしい。。。

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