またもや復活、「オーストラリアで博士号!」ブログ版

元・ライターの現役留学生による奨学金、助成金、賠償金で通うオーストラリア大学院留学生活徹底ガイド

センサス・デー

2007年08月31日 | 知らないと損をする大学院の話
今日はセンサス・デー。

コースワークの学生さんには関係ないけど、リサーチの学生には重要な日だったりする。なにしろ、この国の大学院のリサーチのプログラムは入学随時、修了随時だったりするので、日によって大学院在籍者数が違うんだよ。そこで、一学期は3月31日、2学期は8月31日に在学登録している学生の数をもって、在籍者数とすることになっている。在籍者数は、政府の大学補助金配分の基礎資料になるから、センサス・デー前はいつも大学中なんやかやと大騒ぎ。

ここクインズランド大学の場合は、センサス・デーに在籍している学生にその学期の授業料の支払い義務が生じるので、センサス・デーはリサーチの学生にとって事実上の学期初めだったりする。つまり、8月31日までに学位請求論文を提出すると、2学期の授業料は払わなくていいわけ。メルボルン大学は気前のいい大学ではないので、もちろん私も昨日、D論を提出。これは最近、知ったことだけど、D論を提出した後も審査が済むまでは書類上、学生なんだそう。だから、図書館やらの大学施設をそのまま使い続けられるらしい。今のオフィスは快適なので、しばらくはこのまま占有を続ける予定。

学内印刷所にて

2007年08月30日 | 知らないと損をする大学院の話
「仕上がりは明日の夕方ね。」

あ、あ、あしたのユ、ウ、ガ、タァ~~!!!簡易製本で、なんでそんなにかかるわけ~?

「ここ二、三日、とっても混んでるのよ。明日、センサス・デーでしょ。エクスプレスなら二時間でできるけど。」

あぁ、明日の夕方までなんて待てない。最低最悪、明日の午前中には大学院に論文を提出しないとまたビザでもめかねないんだから。しかたない。ここはエクスプレスでいくしかあるまい。いくらかなぁ。。。

「1冊26ドル。」

26ドルー!!!エクスプレスじゃなければ6ドル50セントなのに。ふっかけすぎってもんじゃないかぁ?私は5冊必要。たかが簡易製本に130ドルも払えるわけないじゃないか。そうだ、学割はないか聞いてみよう。

「これ、学割の値段なのよ。。。」

ひぇー。。。そ、そうだ。大学院には3冊だけ出せばいいわけだから、3冊だけエクスプレスにしてもらおう。残りは明日でもいいし。ひょっとしたら、5冊全部2時間で作ってくれるかもしれないし。エクスプレス分とそうでない分をべつべつに製本するなんて面倒くさいことをオーストラリア人がするとはあんまり思えないもんね。

IPRS奨学金

2007年08月21日 | 知らないと損をする大学院の話
「いやぁ、待たせて悪かった。じつは、最近、海外から応募してきた学生に、指導できる教官がいないからと断りのメールを出したんだがね、この学生、IPRSの選考に残っていたらしくて、大学院から問い合わせがきてしまったんだよ。いやぁ、まいった、まいった。」


これ、指導教官Aの遅刻の言い訳。

オーストラリア政府のIPRS奨学金は、各大学院のアプリケーションに必ずある、IPRSに応募するかどうかの欄で「応募する」にチェックをつけておくだけで誰でも応募できる。IPRSがきそうなら、入学お断りを取り消して入学許可を出すのかどうかきいてみたら、そんなことはしないそう。IPRSの選考は入学の選考とはべつなので、奨学金を持っていない人はとりあえず応募しておくといいと昔、どこかに書いた記憶があるけど、いくらIPRSの選考に残っても入学審査に通らないとけっきょくは奨学金もこないから要注意。。。

全国高等教育業組合

2007年08月19日 | 知らないと損をする大学院の話
友だちとお茶をしたら、なんとその友だちは例のQUTの先生の一人の古くからの友だちだということがわかった。狭い世の中だこと。

ところで、例の事件はNTEU(高等教育教職員の組合)ではなくて、レクチャラーのお二人が個人で裁判を起こしている。どうしてだろうと思っていたんだけど、なんでも組合が紛争処理支援を拒否したんだそう。もともと加入率も低いし、あてにならないんで有名な組合だったけど、この事件も引き受けないとしたら、いったい何ならやるんだろう。。。

人材紹介会社

2007年08月15日 | 知っててもしょうがないロースクールの話
オーストラリアのローファームは個人経営のところを除いて、だいたい人材紹介会社を使って人を雇うので、昨日、ためしに法律業界のリクルート会社に履歴書を送っておいたら、なんと今日、仕事のオファーがきた。信じられん。。。いくら急いでいるからって、ふつう面接かなんかあるもんなんじゃなかろうか???来週からきてくれって、無理だってば。。。

在学期限

2007年08月13日 | 知らないと損をする大学院の話
大学から留学生教育業法が改正になったというお知らせが届いた。この7月から、特別な理由がないかぎりは最短在学期間を超えての在学が認められなくなったので、しっかり勉強してくださいってさ。もちろん私には関係ないんだけど、これは、かなりおもしろいことが起きそうな気がするなぁ。

この改正は、たぶん、授業料欲しさに大学が留学生だけを狙い撃ちに不合格にして再履修させているという苦情を受けてものだと思う。むげに不合格にしても追加のお金は取れないとなれば、留学生だけを差別しているという苦情はなくなるにきまっているし、全科目ストレート合格はむりそうな留学生を入学させると、とたんに卒業率が落ちるので、大学はお金目当てに留学生なら誰でも入学させてしまうということができなくなるはずだと。ま、理屈はそうかもしれないけど、この制度は短期で卒業できるコースに留学してきた学生を直撃しそう。

たとえば、私の友だちのところの学科はコースワークの修士だと1年で修了できる。ところが、こないだの試験で非英語圏からの留学生が大量に必修科目の単位を落とした。その科目、一年に一度しか開講されない科目で次の学期にはないもんだから、集団パニックが発生。最初の学期でたった一科目うまくいかなかっただけで学位がパァっていうのは、留学生にはちょっと厳しいんじゅないかと思うけど。

論文のコピー

2007年08月11日 | 知っててもしょうがないロースクールの話
先月だったか、隣の研究室の住人が初めてジャーナルに論文を採択されたというので、おめでとうと言っておいたら、今日、論文のコピーが届けられた。

うわっ。このコピー、法律論文のデータベースのPDFファイルをプリントアウトしたものだよ。これがジャーナルからの抜き刷りで、私への宛名と著者のサインでもあれば、たんなる記念品としていただいておくところだけど、わざわざプリントアウトして持ってきたとなると、なんだか読まなきゃいけないような気が。。。

うぅむぅ~。お隣さんは私の分野とは縁もゆかりもない分野をやっている人なので、読んでもチンプンカンプンだと思うんだけど。

エレベーターその後

2007年08月10日 | 知っててもしょうがないロースクールの話
「下へ参ります(Going Down)。」

ええええええええええぇっ!し、したへ行くわけ???どうやって?ここはグラウンド・フロアー。日本でいったら1階。このビルには地下はないってば。

研究室のあるビルディングのエレベーターがリニューアルして、かれこれ四週間。いつのまにかバックグラウンドミュージックがなくなったと思ったら、今度は、とんでもないアナウンスが始まった。

やっぱりエレベーターを使うのはやめて階段を登り降りしたほうが安全かなぁ。。。

民主主義国

2007年08月09日 | 知らないと危ない学生ビザの話
どういうわけだか日本では報道されている様子がないけれど、ここのところ、ただ事でなくいろいろなことが起きているオーストラリア。オーストラリアが民主主義の国でないというのは、去年までなら関係者以外にはあまり知られていなかったと思うけど、今なら間違いなく世界の常識だぁ。

ところで、「オーストラリアは民主主義の国じゃない」という話になった場合、オーストラリア人の反応にはいくつかのパターンがあるような気がする。

パターンその1。「最近のヨーロッパだって似たようなもんじゃないか」とか、「日本はどうなんだ」とか、なんとかしてオーストラリアだけじゃないと申し立てようとする。さすがにローヤーでこんなことを言う人はいないので、私の周りでは少数派だけど、きっと一般には多数派なんじゃないかと思う。

パターンその2。「そうなんだよ、まったく困ったもんだ」あたりから始まって、危機感をしんけんに語り続ける。ローヤーや人権活動家には多いパターンで、「今度の選挙で換えるからちょっと待ってなさい」という頼もしい(?!)結論で締めくくられることが多い。

パターンその3。ワタシのお気に入りはがぜん、これ。Australia is not a democratic countryに対して一言。Australia WAS a democratic country!

ジャスティニアン

2007年08月07日 | 知っててもしょうがないロースクールの話
シドニー・モーニング・ヘラルドのコラムニストでもあるリチャード・アクランド氏の運営するジャスティニアンは、たぶん、オーストラリアで一番人気の法律関連サイト(というかゴシップも含めた法曹関連の最新情報サイト)。この国の裁判官のほとんどが購読者だって言われているくらい。

今日たまたま指導教官とおしゃべりしていて、近ごろ、ジャスティニアンはどうかという話になったので、「ジャッジ・ザ・ジャッジーズ」という最低な裁判官は誰かという投票をやっているので、一票投じてみたらどうかとお奨めしておいた。

ワタシ?もちろんとうの昔に投票したに決まってるじゃないか。タイム・フォー・リベンジ!うっしっし。

QUT包囲網

2007年08月06日 | 知らないと損をする大学院の話
とどまる所を知らないQUT紛争。連邦裁が大学に対して激辛コメントを出したのを受けてだと思うけど、今度はHREOC(人権平等委員会って感じ?トップは連邦裁の元裁判官)が調停に乗り出す決定をしたらしい。こうなると、もう誰がどうみても大学に勝ち目なし。

さぁて、大学はどうするのかなぁ。誰がなんと言おうと断固として問題解決を拒むのがオーストラリアの大学流だとは思うけど。。。