monology

R60122 心は自分そのものではない

2024-01-22 14:44:00 | monology

じっと静かに座り、心の動きを見ていた。

色んな感情や思考がふわっと浮かんでくる。

そして一瞬誰か分からない人の顔が浮かんで

その人の感情が自分の中に立ち現れた。

悲しげだった。

 

内観していなかったら

自分の感情だと勘違いしたかも知れない。

 

自分の心の中には他者の感情すら

忍び込んでいることがある。

そういう自分のものではないものや

様々な感情や思考の複合体

それが心なのだと思った。

 

感情や感覚は大切に扱わないといけない。

だけどそれらに振り回されそうになった時

思い出すこと。

それは自分そのものではないと。

 

そして静かにその感覚の奥にある自分に戻る。


R60105

2024-01-05 16:21:23 | monology

真実は
人々が見捨てた物の中にある
と思えてならない。
例えばイエスのように。

だけどそれは
本当は
今も人々の内奥に潜んでいる。


R50913 視線恐怖者の見た夢

2023-09-13 13:25:00 | monology


意識は

地球のコアに向かっていた

マントルを抜け、

内核へと潜って行くと

巨大な目が現われた

 

ゆっくりと瞬きをする目

私の恐怖する目

静かにこちらを見ている


その目の奥には光り輝く何かがあって

私は視線恐怖を克服できるのかも知れない

などと考えた

 

私は目の中に入っていった

何か素晴らしいものを期待して

 

目の中に入っていくと

何百年も、

或いは千年も放置されているような

朽ちた廃墟が現われた


誰かに知られることもなく

何の生命もいないただの廃墟だった

 

廃墟に少し驚きながら進んで行くと

宇宙空間のような広い場にでた

さらに進んで

ようやく地球のコアに辿り着いた

  

そこで胎児の自分を見た。

コアに包まれ全く無防備に眠っている胎児。

不安や恐怖を知らない原初の存在

 

 

「目を見ればだいたいその人が分かる」

「目を見て話しなさい」

「目を見ない奴は信用できない」

「目は口ほどに物を言う」

人間界で目はとても重要な意味を持っている。

 

それなのにそこで見た目は

地球が教えてくれた目とは、

ただの廃墟への入り口でしかなかった

 

目のずっと奥、

遥か遠いところ

他者が決して辿り着けないところ

そこに人のコアはある


R50829 再生

2023-08-29 14:27:30 | monology
親に愛されなかった
親は自分の気持ちを尊重してくれず
恐怖によって
コントロールしようとした

だから生きづらい、歪んだ
今の自分になってしまった

攻撃されない様に
傷つかない様に
相手を不快にしない様に
ころされない様に
あなたはずっと生きてきた

だけどあなたは、あなたの心は
実はずっと昔にころされていた
あなたの心は死んでしまった
だから自分の気持ちが分からないのだ

あなたはころされたのに
それに気づかず彷徨う亡霊だ

死にたくない死にたくない
とオロオロしている亡霊だ

死にたくないどころか
あなたはとっくの昔に
死んでしまったのだ
心はころされたのだ

それをはっきりと思い知ること
大袈裟だ、などと誤魔化さずに






すると

亡霊は徐々に消え失せ始める


そしてあなたは新しく生まれる

劣等感、軽蔑心、憎しみ、
怨念にまみれた亡霊ではなく

純白のあなた
何も持たないあなた

本当のあなたが鼓動し始める


R50819

2023-08-18 23:58:00 | monology
こうあるべきという観念から
自分を解放し空にする
ただの魂として 
ただそれをする
それに心を寄せる
エゴを満足させる手段にせず
ただそれをする