この小説は6部+エピローグで構成されているが、現在3部まで読んだ。つまり、上巻が終わったところだ。
1部は「やせ馬の夢」、「老婆殺し」という読みどころがあり、また魅力的な登場人物が次々と登場する楽しみがある。息詰まるような緊迫感がたまらない。
2部は主人公が犯行後、意識の不鮮明な状態がつづくが、老婆殺し事件の捜査の進み具合が明らかにされる。見せ場は、天使の魂を持つソーニャとの運命的な出逢い。そして、階段でのポーリャとのやりとりは、永遠の名場面といえるだろう。
3部は捜査が少しずつ進む中、予審判事のポリフィーリイが登場。
〈ラスコリーニコフVSポリフィーリイ〉の図式が示され、二人の最初の対決、心理戦が繰り広げられる。
最大の見せ場は、「老婆殺しの悪夢」。この描き方が凄い。そして、忍び寄る謎の男の影を描き、最後にスヴィフォリガイロフを登場させて、3部は終わる。
正直、第三部の後半に入った頃、さすがに中だるみがつづき、かなりトーンダウンしてきたなという感じはいなめなかった。
1部は超一流、2部は一流、3部にいたっては1.5流くらいに堕ちたと思った。
ところが、ラスコとポリフィーリイとの心理合戦、「老婆殺しの夢」、そしてスヴィドリガイロフの登場と3部の終盤は俄然盛り上がりを見せる。
ドスト先生! これでは、途中でやめるわけにはいかないじゃないですか!!
ああ、下巻が楽しみだ。
1部は「やせ馬の夢」、「老婆殺し」という読みどころがあり、また魅力的な登場人物が次々と登場する楽しみがある。息詰まるような緊迫感がたまらない。
2部は主人公が犯行後、意識の不鮮明な状態がつづくが、老婆殺し事件の捜査の進み具合が明らかにされる。見せ場は、天使の魂を持つソーニャとの運命的な出逢い。そして、階段でのポーリャとのやりとりは、永遠の名場面といえるだろう。
3部は捜査が少しずつ進む中、予審判事のポリフィーリイが登場。
〈ラスコリーニコフVSポリフィーリイ〉の図式が示され、二人の最初の対決、心理戦が繰り広げられる。
最大の見せ場は、「老婆殺しの悪夢」。この描き方が凄い。そして、忍び寄る謎の男の影を描き、最後にスヴィフォリガイロフを登場させて、3部は終わる。
正直、第三部の後半に入った頃、さすがに中だるみがつづき、かなりトーンダウンしてきたなという感じはいなめなかった。
1部は超一流、2部は一流、3部にいたっては1.5流くらいに堕ちたと思った。
ところが、ラスコとポリフィーリイとの心理合戦、「老婆殺しの夢」、そしてスヴィドリガイロフの登場と3部の終盤は俄然盛り上がりを見せる。
ドスト先生! これでは、途中でやめるわけにはいかないじゃないですか!!
ああ、下巻が楽しみだ。