私小説 新・ファミリーストーリー
(病気をつきとめよ!)
(登場人物・場所などはすべて架空です)
(Web site より引用:免疫細胞)
あらすじ(ファミリーストーリーから):
向田久美(むこうだ くみ、75歳)の孫(向田淳平:むこうだ じゅんぺい、19歳)は、ふと立ち寄った金座古書店(きんざ こしょてん)で何気なく買った古い統計学の本の著者(三名金作:さんな きんさく)が、お祖母ちゃん(久美)の父であり、淳平の曽祖父(ひいじいちゃん)であることを知った。
(イメージした合成画像)
そして、淳平は自分のヒストリーに興味を覚え、久美お祖母ちゃんの語る曽祖父が生きた昭和の平凡な一庶民の青春を知ることになった。久美お祖母ちゃんがアトリエと呼ぶ台所の食器棚兼書棚には“永久保存”の札の貼ってある父の著書が数冊あり、その中に父の日記である革張りの手帳があった。そこには、はからずも臨床検査技師として生きた父の生(本音)が書かれていた。
昭和30年ころには、各県の衛生検査研究所で衛生検査を教えており、衛生検査技師(えいせいけんさぎし、英: Public Health Laboratory Technologist)という国家資格ではなく、病院などの医療機関などにおいて医師の指示と指導のもとで種々の検査を行っていた。衛生検査の資質など関係なく、誰れも衛生検査が出来たのである。
向田久美の父である三名金作は自衛隊の衛生学校で衛生・臨床検査を学び、各地の自衛隊地区病院で研鑽と経験をつんでいた。
自衛隊衛生学校は明治時代から続く歴史ある衛生学校であり、三名金作の在学時には「金原 節三(きんばら せつぞう、1901年11月3日~1976年10月29日」が日本陸軍軍医から陸上自衛隊医官となり第三代陸上幕僚監部衛生監陸将がいた。
***
2005年5月2日、「臨床検査技師、衛生検査技師等に関する法律の一部を改正する法律(平成17年法律第39号)」が公布され(平成18年4月1日施行)、新規の衛生検査技師免許は廃止されることとなり、法律名称は「臨床検査技師等に関する法律」に変更された。臨床検査技師(以下、MTと略す)は、病院などの医療機関において種々の臨床検査を行う技術者である。日本においては、臨床検査技師等に関する法律により規定される国家資格である。
***
次回以降にに紹介する、「病気をつきとめよ」は、向田久美の父である”三名金作”の残した日記を私小説風に編集したものである。
次回に続く(病気をつきおめよ 第1話)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます