夜明け前、アトラス彗星(C/2020 M3)とエラスムス彗星(C/2020 S3)を撮影しました。
10月26日夜明け前、薄雲り。目覚まし時計午前3時半前にセットして就寝しましたが、早めに自然と目が覚めました。
起床して着替えて庭へ出ました。空をチェックしますと、薄雲が一面に出ていて星空でありません。
20M3アトラス彗星と20S3エラスムス彗星の撮影予定でしたが、撮影できるかどうか判りません。
ε-130D望遠鏡は昨夜(10/25)のうちに撮影準備してあります。オリオン座が見え隠れしている状態です。雲間ができることを願い待つことにしました。
現在、20M3アトラス彗星はうさぎ座にいます。オリオン座リゲルを基準星にして20M3彗星を導入します。リゲルは何とか見えていますので、先にリゲルを使って導入しました。
試写しましたが、薄雲ばかり写って彗星像が判りません。約30分待ちました。
その後、薄雲が少ない写真が撮影できて何とか彗星像を確認できました。
続いて雲間を極力狙って連写撮影しました。後で良い写真を選びます。
撮影した写真をカメラモニターで確認しました。写真中央に丸いコマ状の彗星がきちんと写っていました。
次に六分儀座にいる20S3エラスムス彗星を撮影します。獅子座レグルスの右下付近にいます。
もう一度、雲間ができるのを待ちました。薄明の少し前に雲間ができました。
撮影チャンスと思ってレグルスを基準星にして20S3彗星を導入しました。
試写してカメラモニターで確認しました。彗星像が写っていました。20M3アトラス彗星よりは暗いですが、コマ状が確認できました。
薄明の時刻を気にしながら連写撮影しました。何とか撮影は成功しました。
空は薄明が始まってきましたので、撮影終了して片付けました。片付け途中に新聞配達のおばさんが朝刊配達に来て、いつものように挨拶を交わしました。
そして、片付け終了後、再び朝まで就寝しました。
撮影した写真2コマを添付します。
写真①のアトラス彗星は写真右上へ淡い尾が出ています。尾の長さを測定しますと、角度にして4分です。(離れて見ますと、尾が判ります)
彗星光度はステライメージ8で自動測定しましたが、カメラモニターでチェックして思った光度よりも暗いです。参考値とします。
20M3アトラス彗星は11.7±0.2等です。 (参考値)
20S3エラスムス彗星は12.0±0.5等です。( 〃 )
①アトラス彗星(C/2020 M3)
2020年10月26日04時15分24秒~17分28秒
露出10秒×12コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
ISO1600 トリミング自宅 気温10℃ 上が北
②エラスムス彗星(C/2020 S3)
2020年10月26日04時50分03秒~54分48秒
露出13秒×10コマ 他データは①と同じ