新星空の友

彗星の掃天撮影範囲について書きました

 光害の自宅で時々実施している彗星の掃天撮影範囲について書きました。
 10月25日雨。星空になりませんので、約3年実施しているε-130D望遠鏡による彗星の掃天撮影範囲について書くことにしました。
 今までに主に夕空を掃天撮影しています。累計37回掃天撮影しています。残念ながらまだ未知の彗星との遭遇はありません。
 最近では7/22に静岡県の西村氏が西村彗星(C/2021 O1)を発見しています。
 夜明け前の東天の低空、電線のすぐ近くで200mm望遠レンズによる掃天撮影で発見です。何十年も掃天しての成果です。そう簡単には彗星発見に至りません。努力と継続と運の賜物です。
 私も肉眼で3等星までしか見えない自宅で、夢を抱いて星空写真撮影の合間に掃天撮影しています。10等前後の彗星であれば、自宅でも掃天撮影で発見可能です。
 3年間掃天撮影していますと、星空の掃天範囲が大体決まることが判りました。
 今の時季(10/末~11/初旬)であれば、西天のへびつかい座η・ζ・Φ星付近、射手座ζ・ο・π星付近、たて座α・γ星付近を掃天撮影します。
 地平高度20~30度で黄道±20度の範囲を狙います。(自宅からは地平高度20度まで隣家や木があって撮影できません)
 これらの明るい星を赤経・赤緯を測定する基準星にして、長方形の写野の四隅に置いて各2コマずつ撮影します。
 基準星付近にいる未知の彗星が対象です。それ以外は対象にしていません。ですから、同じ写野を別の日にも撮影して写野に入り込む未知の彗星を捜します。写るかどうかは運が多分に影響します。継続あるのみです。
 撮影できる季節は秋・冬・春が中心です。夏は自宅付近の低空の透明度が良くなくてあまり撮影できません。
 これからもマイペースで掃天撮影していこうと思っています。

 掃天撮影の例を添付します。

ε-130D望遠鏡による掃天撮影の例(2021年10月8日夕方撮影)
基準星の赤経・赤緯から他の星の座標を測定します。
写真写野は実測1.97度×2.95度です。



 
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