自分の撮影した写真でω星団とM13球状星団の視直径を実測してみました。
5月11日夜、晴れ。自宅近郊で撮影したω星団とM13球状星団の視直径が「ほしぞらの探訪」の本に記載の視直径と大きく異なりました。
また、M13球状星団の視直径はネット情報でもいろいろな数値がありました。
そこで、過去に自分で撮影したω星団とM13の写真を使って視直径を実測してみました。(望遠鏡はε-130D望遠鏡です)
2天体について暗い山(茶臼山と段戸山)で撮影した写真と先日(5/9)に光害の自宅近郊で撮影した写真の両方で視直径を実測しました。
星団の星々の限界をどこにするかで多少の誤差は出ますが、おおよその視直径は測定できます。
視直径の測定結果を次に示します。
暗い山: ω星団は23分、M13は12分
光害の自宅近郊:ω星団は16分、M13は8分(暗い山の約0.7倍)
暗い山でω星団の視直径は「ほしぞらの探訪」の本記載値と同じ、M13は12分(本記載値23分)で大きく異なりました。
M13の視直径は実測約12分が適正値だと思います。
また、写真の写り方の違いによる視直径については、光害の自宅近郊では暗い山の約0.7倍の視直径に写ることが判りました。
換言しますと、ω星団とM13球状星団は暗い山の方が光害の自宅近郊よりも直径で約1.4倍(面積で約2倍)よく写ることになります。
他の球状星団については調べていませんが、大体同じ傾向だと思います。
(5/13、M5球状星団でも同様でした)
読者の参考になれば幸いです。