20cmドブソニアン望遠鏡で二日連続、シリウス伴星が観察・撮影できました。
2月17日晴れ。天気が崩れる前の晴れでしたので、シリウス伴星の観察・撮影に挑戦しました。
まずリゲル伴星が観察できるかどうか×200倍で観察しました。
今回はリゲル伴星がハッキリ観察できました。リゲル伴星が観えればシリウス伴星も期待できます。
リゲル伴星を先に撮影しました。伴星の位置角測定の写真です。(こちらの写真は次回載せます)
次にシリウス伴星を×200倍で観察しました。伴星が時々ですが、チラチラと観えました。
ASI290MC動画カメラへ切り替えて撮影しました。
パソコンモニターでは露出を長くしてもシリウス伴星は確認できませんでした。
とりあえず撮影して、後で伴星をあぶり出します。(後で動画の映像をチェックしましたら、伴星が光芒の隙間から時々映っていました)
×2倍バローレンズを使用したシリウス伴星も撮影しました。
昨年一度試験撮影しましたので、今年はバローレンズ使用のシリウス伴星を何回か撮影してみようと思います。
×2倍バローレンズ使用の場合、焦点距離が2倍(F6→F12)になります。
これにより像が暗くなり、エアリーディスクも比例して2倍の大きさの像になりますから、撮影は難しくなります。(専門的な内容ですみません)
翌日(2/18)、ソフト現像処理しました。
シリウス伴星は何とか写っていました。
しかし、シリウスの光芒と重なる所がありましたので、いつもよりもスタック数を厳選して写真制作しました。
斜鏡金具の回折像との重なりに加えて、シリウス光芒パターンとの重なりも避けるように注意が必要でした。
シリウス伴星の過去の写真と比較してみました。その結果、光芒パターンは一定の光芒であることが判りました。
私の使用しているドブソニアン望遠鏡の場合は、シリウス南中の70分~45分前後の限られた時間内に撮影しますと、シリウス伴星が回折像や光芒に邪魔されずに写ります。
南中57分前に撮影すれば、丁度回折像と光芒の真ん中に写ります。
今回の撮影は、シリウス南中の83分~78分前で、撮影時刻が早すぎました。次回から撮影時刻タイミングを厳守しようと思います。
撮影した写真2コマを添付します。
写真①、②の写りを比較しますと、写真②(×2倍バローレンズ使用のF12の明るさ)の方が写りが良くないです。
Fの明るい方がシリウス伴星の撮影には有利であることが判ります。
①シリウス主星と伴星(南中78分前)
2023年2月17日19時31分
露出53ms×50/500フレーム×2コマ
20㎝ドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ASI290MC
IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ9 トリミング自宅 気温7℃
※キャプチャエリア544×548
②シリウス主星と伴星(南中68分~64分前)
2023年2月17日19時41分~45分
露出61.7ms×100/500フレーム×3コマ
20㎝ドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ×2倍バローレンズ
他データは①と同じ