前日(3/9)の夕方にも南中のシリウス伴星を撮影していました。
3月13日春かすみの晴れ。3/9南中の時に伴星の位置角を正確に測定する動画を撮像するつもりで20cmドブソニアン望遠鏡とASI290MC動画カメラで撮像しました。
動画カメラは地面に水平に取付けて南中時にシリウスを撮像しました。
しかし、実際にはシリウス伴星が15度右(時計回り)へ回転ずれしていました。
屈折望遠鏡の場合は動画カメラの水平取付けで良いですが、反射望遠鏡の場合はダメでした。
最初は、なぜ反射望遠鏡の場合は角度ずれするのか判りませんでした。
実際に撮像に使ったスカイウォッチャー製ドブソニアン望遠鏡で筒先の真上に目印を貼付して接眼部を覗いてみました。確かに目印が真上から約15度右(時計回り)へ回転ずれしていました。
接眼部(ドロチューブ)をよく見ますと、回転ずれの原因が判りました。
接眼部が地面に水平でなくて約15度上向きへ傾いて取付けされていました。
この約15度の傾きが回転ずれの原因でした。接眼部が鏡筒の真上にある場合は90度右(時計回り)へ回転ずれします。
そういえば、ペンダント操作でもシリウスが水平・垂直に動かず、垂直方向が約15度時計回りへ傾いていました。
接眼部が水平取付けの場合は、屈折望遠鏡と同じく回転ずれはありません。
シリウス伴星の位置角を正確に実測するために撮像したことにより、初めて回転ずれに気付きました。
ドブソニアン望遠鏡で星の位置角を実測する場合は、南中の時に撮像(又は撮影)するのが一番測定誤差が少なくります。
南中以外で撮像(又は撮影)した場合は、写真をステラナビゲータソフト等で読み取った傾きを角度補正しても測定誤差が大きくなることが判りました。
これは、今回の収穫です。
尚、赤道儀の場合は、赤経・赤緯軸が直角で星の動きで東西(赤経)方向が判りますので、南北(赤緯)方向も容易に構図決めできます。
3/9に撮影した写真(露出短め)を添付します。
写真は角度補正(15度反時計回り)してあります。
今季は今までにシリウス伴星の観察・撮影に6回挑戦して全部観察・撮影できています。
観察・撮影成功率100%です。シーイング良好の判断がうまくいっているからでしょう。
シリウス主星と伴星
2022年3月9日19時29分~31分
露出25.4ms×250/500フレーム×5コマ
20㎝ドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ASI290MC
IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ9 トリミング角度補正有
自宅 気温10℃ ※キャプチャエリア544×548