新星空の友

新彗星の岩本彗星(C/2020 A2)を撮影しました(写真追加有)

 夜明け前に新彗星の岩本彗星(C/2020 A2)を撮影しました。
 1月16日夜明け前、晴れのち曇り。今年初の早朝撮影で、へびつかい座にいる岩本新彗星を撮影することにしました。
 前日(1/15)にバスで伊勢神宮初詣旅行へ行って来て、すぐに自宅庭へε-130D望遠鏡を準備しました。翌朝の夜明け前に起床してすぐに撮影できるようにしました。
 本日(1/16)、朝5時に目覚ましで起床しました。空は西に雲がありますが、東は晴れていました。
 新彗星天文情報の予報位置に望遠鏡の赤経・赤緯を合わせて試写しました。
 しかし、裏山の木が邪魔して目的位置の領域が写りません。仕方なく木が邪魔しなくなるまで待ちました。約15分待ちました。電線が入るものの、何とか撮影できる状態になりました。
 試写してカメラモニターをチェックしました。予報位置付近に彗星らしい像は見当たりませんでした。後のソフト現像処理でコンポジット(複数枚合成)して確認することにして、12コマ連写撮影しました。途中で薄雲が通過していきますが、何とか星が写っていますので、連写撮影を数通り繰り返しました。
 薄明の始まりに曇ってしまい、望遠鏡を片付けました。そして、再び朝まで就寝しました。
 いつもより遅く起床して、午前中にソフト現像処理しました。写真12コマのコンポジットでは予報位置の彗星は定かではありません。写真36コマのコンポジットでやっと岩本新彗星の像が判りました。
 何とか写ってくれました。彗星光度をステライメージ8ソフトで自動測定しますと、
13.1±0.2等でした。
 肉眼で3等星までしか見えない光害の自宅で13等の岩本新彗星が写りました。

 岩本新彗星は1月9日夜明け前に徳島県の岩本氏によって発見されたばかりです。天気の関係で世界中の確認観測が遅れて、やっと正式に新彗星発見に至ったものです。彗星番号もC/2020 A2が付けられたばかりです。岩本氏は彗星4個目の発見です。既に近日点通過していて明るくならないようです。北極星の方角へ北上して周極星になります。岩本氏の発見位置は黄道の東側25度付近でした。

 私の自宅の掃天撮影では、こんなに暗い彗星は発見できません。写真を丹念に調べ尽くしてやっと判る程度の彗星です。光度10等前後ならば、写真1コマで彗星かどうか区別できます。

 撮影した写真2コマを添付します。(大きく拡大しますと、何とか判ります)
 写真②を追加しました(1/17追記)

①岩本新彗星(C/2020 A2)

2020年1月16日05時30分35秒~37分18秒
露出6秒×36コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
トリミング ISO1600 自宅 気温2℃ 上が北

②岩本新彗星の拡大写真

2020年1月16日05時38分51秒~40分05秒
露出6秒×12コマ ε-130D F3.3 LPR-Nフィルター
メトカーフコンポジット トリミング ISO1600 自宅 上が北








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