新星空の友

シリウス伴星の観察・撮影に適した時季を検証しました

 2024年のシリウス伴星観察・撮影シーズンが終了し、シリウス伴星の観察・撮影に適した時季を検証しました。
 5月1日、雨です。2019(平成31)年からシリウス伴星の観察・撮影を始めて6年経過しました。
 最初は20cmドブソニアン望遠鏡と一眼デジカメで直接焦点撮影していました。
 2021(令和3)年からドブソニアン望遠鏡と惑星用に購入したZWO社のASI290MC動画カメラで撮影するようになりました。
 この6年間、試行錯誤しながらシリウス伴星を観察・撮影してきました。
 自分の観察・撮影技術も数段に向上しました。
 動画カメラに変更したことと画像処理ソフト(RegiStax6ソフトとステライメージ9ソフト)の使用によって伴星がハッキリあぶり出せるようになりました。
 しかし、シーイングの良くない時は20cmドブソニアン望遠鏡で何をやってもシリウス伴星はハッキリした伴星像になりません。
 これが6年間の観察・撮影経験から判ったことです。

 そこで、今季12月~3月までの4ケ月間で観察・撮影した実績から、どの時季に観察・撮影するのが最適かを検証してまとめることにしました。

 観察日(計5回)と観察結果は次の通りです。(口径20cm、×200倍)
 ・12/26 時々チラチラ観えた
 ・1/27   何とか観えた
 ・2/9  シーイング良くなってからチラチラ観えた
     (PCモニターには映らず)
 ・2/13  少し時々チラチラ観えた
 ・3/16  シーイング良好でハッキリ観えた
     (PCモニターにもハッキリ映った) 

 結論:3月が最もシーイング良好で、その時に観察しますと、シリウス伴星がハッキリ
   眼視観察できます。(口径20cmにて)

 次に撮影した写真の写り具合を検証しました。

 ①~⑤の写真を比較しますと、⑤の写真(3/16)がシリウス主星の光芒の安定度、伴星の写り具合共に一番良くハッキリしています。
 結論:2月、3月のシーイング良好の時を狙って撮影しますと、シリウス主星・伴星共に
   ハッキリきれいに写すことができます。特に3月が最もきれいに写ります。

 来季2025年から数年は、まだまだシリウス伴星の観察・撮影チャンスが続きます。
 口径15cm以上所有の方は、是非2月、3月にシリウス伴星の観察・撮影に挑戦して頂きたく思います。

①12/26のシリウス伴星


②1/27のシリウス伴星


③2/9のシリウス伴星


④2/13のシリウス伴星


⑤3/16のシリウス伴星(ハッキリきれい)








  







 


 


 
 




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