家でDVD観てみました。諸々の気分転換になんですが。
『フェオノメナ』っていう映画(フェノメノンかも…)なのですが、高校の時にBSで見て感動した作品で、自分が持ってる映画DVDってこれだけだったりします。
本当は『ホテルビーナス』も欲しいんですけどなんだかんだでまだ未購入。
ま、それはさておいて。
やっぱり良い映画はいつ見ても良い映画なんだなーと思いました。
高校の時にジーンときたシーンは今見てもやっぱりジーンときたりしてね。
タイトルからも分かるかもしれませんが、これ洋画なのですが、英語文化だから分かるジョークとかもあるんですよね。
主人公の読書歴を読んだ本を並べて(これが膨大)披露するシーンがあるんですが、そこで『チャタレイ夫人の恋人』という本もあってこれも読んだのかい?って言って主人公を茶化すのです。
『チャタレイ~』は発売当時発禁にもなったとかなんとかっていう曰くつきの文学作品で、ちょっと古いですが今で言ったら『失楽園』みたいな感じでしょうか?(エラソーに講釈垂れてますが実は読んではいません)
ちなみに今の人が読んでても全然えっちぃくはないんですが発売当時じゃかなり赤面ものだそうです。
高校の時はそれがジョークと分からなかったんですが(当たり前)が今回見ててクスリと笑えたあたりは大学行って良かったなーとか思ったりして。
この映画、単純に僕が好きなハートウォーミングな内容というだけで好きなわけではないのです。
知性って何か?という問いに答えてくれるとこが個人的にツボです。
点数取れるとか数的が解けるとか…まぁ形として見えるのはそーいうトコなのですがその本質という点。
それは物事の繋がりを感じれるという事なのだと教えてくれる所が魅力の一つなのです。
そしてあらゆる事象は繋がっている事、たとえ不可解に思えるような事もそれは繋がりがまだ見えてないだけなんだよというとこが最大の魅力かなぁ。
さっきのジョークの話がまさにそうで、当時はそのシーンに隠れてる英語圏の文学とのつながりが分からなかったのが今回は見えたんだなーと思うとちょっと成長したのかなーなんてー。
知識ってそういう意味で物事の繋がりが見えるための一つの手段なのは確かです。
でもそれはあくまで一つの手段なだけなんだと思うんですよね。それを詰め込むだけなのを勉強だとは思わないし、知識が多いだけなのも頭が良いとも思いません。
本当に大切なのは物事の繋がりを理解できる事のはずなのに。
心の豊かさってそういう繋がりを知ってることなのかもしれません。
物事って書くと硬いですけど、人と人の繋がりとか、地球と人とか、歴史の繋がりとかその他諸々。
実際あらゆる事が繋がっているのかどうかは残念ながら僕には分かりませんが、でも無数の糸で物事は繋がっているんだろうなーというのは何となく分かります。
そういう色んな繋がりが見え出したら、人生きっと退屈しないでしょうねー。
きっとそれが教養。