続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「フリークスアウト」(2021伊=ベルギー/クロックワークス)

《特殊能力を持つ団員たちが集うサーカス団とナチス・ドイツの戦いを描いた異能力バトルアクション。監督は、「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」のガブリエーレ・マイネッティ。2021年・第78回ベネチア国際映画祭コンペティション部門選出。イタリアのアカデミー賞と呼ばれるダビッド・ディ・ドナテッロ賞でも作品賞ほか16部門にノミネートされ、撮影、美術など6部門を受賞した。》

ただのチンピラおっさんが超人パワーを身につけて正義に目覚める「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」の方はローマの街並みも新鮮で、文句なしの面白さだったけど、今回はナチスが絡んでいるので最初の方の“頭だけ溺水”の拷問シーンからもう背筋が凍りっぱなし!

なんだけど、平常心では観ることのできない緊張感の連続からの、ご褒美のような美しいシーンもあって、思っていたより嫌いではないかも。

ナチス・ドイツの広告塔であるベルリンサーカス団の団長フリッツの描き方が強烈で、劣等感の塊のようなフランツとその兄との確執なども興味深くて全部持っていかれたような気もしたけど、特殊能力を持つ4人がその能力を駆使してナチスから逃れる様子も見どころ、これまでもナチスものは色々あったけど、正攻法でナチスの蛮行を描いたものより、この作品のような描かれ方の方がより強烈だった。

☆あらすじ☆
第2次世界大戦下のイタリア。ユダヤ人の団長・イスラエルが率いる小さなサーカス団には、光と電気を操る少女、虫使い、多毛症の怪力男、磁石人間の道化師と、その特殊な能力のせいで普通に暮らすことができない団員たちが肩を寄せ合いながら暮らしていた。イタリア国内でもナチス・ドイツの影響が強まる中、戦火を逃がれてサーカス団ごとアメリカへの脱出を考えていた団長のイスラエルが、突然姿を消してしまう。光と電気を操るマティルデは団長探しに奔走するが、怪力男のフルヴィオら3人は仕事を求め、ド派手なパフォーマンスが話題のベルリン・サーカス団の門を叩く。しかし、団長のフランツはナチスを勝利に導く異能力者を探し出し、人体実験を繰り返すという裏の顔を持つ男だった。
※映画.comより

キャスト
クラウディオ・サンタマリア
アウロラ・ジョビナッツォ
ピエトロ・カステリット
ジャンカルロ・マルティニ
ジョルジョ・ティラバッシ
マックス・マッツォッタ
フランツ・ロゴフスキ

監督
ガブリエーレ・マイネッティ

原題 Freaks Out

141分

R15+

T・ジョイPRINCE品川4 18:35〜観客10人程/119席







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