これはすごい力作！
そこまでこだわらなくてもいいのにと思うくらい当時の時代再現や人々の暮らしぶりなどひたすら丁寧に描かれているのですごく奥行きが感じられて説得力があったというか、この作品に関わったすべての人に敬意を表したい気持ちでいっぱいになった。
関東大震災の直後にデマが飛び交って朝鮮人が虐殺されたということは知っていたけど、詳しく知っているわけではないので、映像で実際に観ると日本人として辛いものがあって、改めて群集心理の恐ろしさに胸が痛くなった。
1923年の事件といえばあれからちょうど100年になるけど、今もどこかでこのようなことが起こっているのかも、風化させないためにもひとりでも多くの人に観てもらいたい作品として記憶に留めたい。
☆あらすじ☆
1923年、澤田智一は教師をしていた日本統治下の京城（現・ソウル）を離れ、妻の静子とともに故郷の千葉県福田村に帰ってくる。澤田は日本軍が朝鮮で犯した虐殺事件の目撃者であったが、静子にもその事実を隠していた。その年の9月1日、関東地方を大地震が襲う。多くの人びとが大混乱となり、流言飛語が飛び交う9月6日、香川から関東へやってきた沼部新助率いる行商団15名は次の地に向かうために利根川の渡し場に向かう。沼部と渡し守の小さな口論に端を発した行き違いにより、興奮した村民の集団心理に火がつき、後に歴史に葬られる大虐殺が起こってしまう。
※映画.comより
キャスト
井浦新
田中麗奈
永山瑛太
東出昌大
コムアイ
松浦祐也
向里祐香
杉田雷麟
カトウシンスケ
木竜麻生
ピエール瀧
水道橋博士
豊原功補
柄本明
監督
森達也
137分
PG12
ヒューマントラストシネマ有楽町1 16:00〜観客5割程/161席
