なんだろう、この気持ち。
もはや犯罪に近いような凄絶ないじめが描かれていて、目を背けたくなるようなシーンの連続なんだけど、暗くて重い題材なのに絶えず胸がきゅんきゅんして、極上なラブストーリーを観ているように思えたのは主役のチョウ・ドンユイとイー・ヤンチェンシーの2人の魅力に尽きるかも！
だけでなく、中国の過酷な受験戦争、頼る親のいない子どもたちなどが描かれていて、近代的なビルの建つ街から取り残されたような風景も見どころ、そして、真犯人探しの刑事ドラマとしても面白かった。
不良少年シャオベイ役のイー・ヤンチェンシーは女子高生チェンを演じたチョウ・ドンユイより8歳も若いとわかってビックリというか、女子高生を演じて全く違和感を感じさせないヒロイン役のチョウ・ドンユイにもびっくり、中国では“13億の妹”と呼ばれていることに納得！
あらすじ
チェンが通う進学校で、同級生がいじめを苦に飛び降り自殺を図る。生徒たちが遺体にスマホのレンズを向ける中で、チェンだけが遺体に上着をかけ、同級生を悼もうとする。だがそれがきっかけで、チェンがいじめの矛先となり、次第に生きる希望を失っていく。
原題 少年的? (Better Days)
135分
監督
デレク・ツァン
キャスト
チョウ・ドンユィ
イー・ヤンチェンシー
新宿武蔵野館2 18:30～観客20人程/83席
