今日は火曜日なので、例によって大和→大森経由でお姑さまの様子見をしてから、川崎TOHOで「バグズ・ワールド」を観ようかとも思いましたが、今日は1日の映画サービスデイなので、シネコンにギリギリで駆け付けても、人気映画の列で待たされて間に合わなくなっても困るし…ということで、とりあえず有楽町に向かいました
この作品はなんとなく気になっていたものですが、これまでの橋口亮輔作品とは違う方向かも?と思いながらも、観終わってみると、うんうん、これもありかも、パンフに“自主映画の時から出演者のドキュメンタリーを撮るつもりでやってきた”というような監督のコメントが載っていましたが、そういう意味ではデビュー作の「二十才の微熱」の頃と同じで、作り過ぎないところがよかったです、なにより、夫役のリリー・フランキーさんの話し方や表情など、既製の俳優さんでは味わえないものがあって話に引き込まれてしまいました
内容は…“一組の夫婦の希望と再生の道のりを、90年代を代表する様々な社会的事件を背景に綴る感動ドラマ”というものですが、夫の仕事を“法定画家”にしたことによって、この特殊な仕事のことや、法定を通して90年代の社会的事件を垣間見られたのも面白かったです。
展開的には、妻がうつ病から立ち直る話が横軸になっていますが、橋口監督自身、「ハッシュ!」を撮った後にうつ病になったとのことで、自身の体験が反映されているんですね。
妻の回復過程で目にする天井画の世界にも目を奪われてしまいました、声高にテーマを怒鳴るのでなく、映画でしか覗くことのできない世界を丁寧に描きながら核心に迫っていくような作りで余韻が残りました。
同じく家族の日常を描いたような「歩いても歩いても」はどんな映画か気になってきました、こちらも期待できそうですね
シネスイッチ銀座1 19:10~観客8割程/273席
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