中国国営新華社通信(電子版)は20日、チュニジアで起きた観光客襲撃事件で、イスラム過激派組織「イスラム国」が19日、ネット上に犯行声明を出したと報じた。
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首都チュニスの博物館が18日、武装集団に襲撃され、当局が19日に発表した最新統計によると、チュニジア人3人、外国人観光客20人の計23人が死亡した。チュニジア大統領府によると、同国安全部隊が19日、事件にかかわったとみられる9人を逮捕した。うち4人は事件と直接のかかわりがあるとみられている。
チュニジアでは2月に、テロを計画したとして、イスラム過激派32人が逮捕されている。シリアから帰国したばかりのメンバーらが、チュニジア本土で激しいテロ攻撃を展開しようとしていたという。チュニジア内務省報道官は当時、「テロ防止部隊が首都チュニスの内務省や民間施設などを標的としたテロ計画を未然に防いだ」と表明している。
同報道官は、「チュニジア政府軍がアルジェリアとの国境にあたるシャアンビ(Chaambi)地区でアルジェリア人とチュニジア人戦闘員を複数射殺した」とも明かしている。シリアでの戦闘に参加したチュニジア人は3000人に上り、うち数百人はすでに帰国しているとみられている。
(編集翻訳 小豆沢紀子)
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