荒木志水

Shizu Araki

アート・バー

2007年05月23日 | webiog
5月18(金)コミュニケーション・アートバー      
『直線的な習作vol.2 デュオバージョン+α』

振付け・構成/荒木志水(二曲目は歌織振付け)
出演/伊東歌織 荒木志水

終了しました。
ご来場下さいました皆さま、スタッフ塾の皆さま、
音響の富松悠ちゃん(本当は輝く未来ダンサー、即興ジャムでは踊ってくれました)
本当にありがとうございました

そして歌織ちゃん、おつかれさま~。
あらためて「良いダンサーだなぁ!!」と、惚れ惚れ
輝く未来稽古前後(前後に稽古場をお借りしていました)以外で、
リハーサルできたの2回だけだよね・・・・。
振りを覚えるのが苦手な私としては、こ、こんな回数で大丈夫!?とか
一人、いろんな心配事がたまったりで、これは久々、2年ぶりぐらいに、
スケジュールを大幅に誤った!と後悔しっぱなし。
ソロからのバージョンアップだし大丈夫でしょ。とは甘い考えでした。
伊東歌織とデュオは、+プラス+な体験でしたが、
想定外に苦~い公演、辛い20日間でした。(ソロから約20日でバージョンUP)

もちろん、直線的な習作部分は、デュオにバージョンUPさせましたが、
+αに、あたらしくもうワンシーン作ろうとしたことが、無謀だったようです。

しかし自作に『ロゼット』という作品があるのですが、
この作品の見せ場は、今回のような状況の中で生まれ出てきました。
05年に神村恵さんとデュオをやった際、同日上演のソロがまったく手つかずで
本番前夜に音も決まっていない。徹夜で考えたけど、なーんも出てこなくて
頭から床に突っ込むことしかできなかった。こうしてふり返ると、
必然的な動きだったのね。後日『ロゼット』に採用。

今回、05年より悲しかったのは、新しいことがなにも出てこなかった、
気が、していること。
本番1ステージだったし、半端な追いつめられ方だった。

そして、人と作業する心得を再度、思い知る。
一人より二人のほうが、出来ることのバリエーションは広がるけれど、
自分一人に対するより、倍の強さでぶつかっていかないと
まず、ぶつかれない自分自身にメゲてしまう。
今回の失敗点は、メゲから立ち直っている時間と余裕がなかった点かな。

おもしろかったのは、お客さんの反応。
普段あまりダンスを見ない、友人やダンス以外が専門の知人からは、
とっても好評だった。明確な振付けがあったのが見やすかったのでしょう。
反対にダンサー友達の多くは、一貫して無言。
ずっとお世話になっている福原哲郎氏が、
伊東歌織と荒木志水、二人のタイプの差異について熱論してくれたが・・・

様々な思いを抱えつつ(嘘、ともかくとっとと準備せよ!と、しか思っていない)
『直線的な習作』は、7月の「輝く未来公演」で、いよいよ習作を脱する予定です

テレプシコーラ

2007年05月02日 | webiog
山岸凉子著/舞姫 テレプシコーラ

 ずっとずっと昔のはなし、この人に会いたい!系の雑誌インタビューで、
ゲストだった役者さんが、「元気の素は?」「そのエネルギーはどこからくるの?」
という問に対し、疲れたり無気力に陥ったら「ガラスの仮面」を読むのだ!
と、語っていたのが、忘れられません。
熱意&情熱で北島マヤと張り合って勝てる人は、まずいないでしょ。
しかし、足元にもおよばなくても、確実にエネルギーはもらえます
これ本~当に、効果覿面。お高い栄養ドリンクより利きまっセ。

 で、わたしが最近「ガラスの仮面」的に愛読しているのが「テレプシコーラ」。
合唱詩と舞踊をつかさどる女神の名前がタイトルな、バレエ漫画です。
わたしはバレエダンサーではありませんが、踊ることへの情熱面で、バシバシッ
エネルギーをもらえます。

山岸凉子との出会いは、以前、わたしの公演を見にきてくれた友人に、
「志水ちゃんの踊りは少女漫画みたいだ。山岸凉子って知ってる?」
と、言われて手にとってみたのが最初でした。
わたしの踊りと山岸さんの漫画の、どの辺が似ているのかというと
「線(タッチ)が細くて、白っぽいところ」(友人談)らしいのですが、
そんなことはさておき、山岸凉子、スゴイです。
長編から短編まで、一通り読ませていただきましたが、
「アラベスク」でバレエ漫画の金字塔を築いたとされる著者が、再び描くバレエ漫画。
世界観の説得力が、あまたひしめく少女漫画とは比べものになりません。
主人公は小学生のかわいい女の子ですが、小学生にはちょっとすすめられない
大人向けなコミックで、今年一月には第一部が完結。
本帯の言葉どおり衝撃、ですが、の漫画です。