たとえば模型道楽

1/48 スーパーマーリン S4

シュナイダーカップの機体が作りたいが苦労はしたくないな、と選んだ第2弾のスーパーマーリンS4。試験飛行中に墜落してしまったのでレースには出ていない。ただ、これで学んだ事がS5,S6,S6Bに生かされて、結果、3連勝に繋がったはずだ。

木製モノコック、張り線無しの姿は非常に先進的で美しい飛行機。これが、成功していたらその後のレーサーの姿は随分違ってしまったに違いない。とは言え歴史にもしは無い訳で、未知の世界に踏み込んでしまったS4はその墜落原因すら今だに推測の域にとどまっている。よく時代の最先端とか言われるジェット旅客機。実は信頼性の確立された既知の技術の塊で絶対最先端などは採用していない。ひとえに安全第一のためにはそうするのが当然だからだ。一方、レーサーはその真反対に有る訳で、まして国の威信を賭けた大レース、相当の冒険をしたに違いない。幸いパイロットは無事だったようだ。

姿も色味も格好の良い飛行機だ。ただ、写真に撮るのは大変難しい。これがうまく行っていたらS5以降も白くなっていたのかな、なんて妄想も自然に湧いて来る。写真では青っぽいが現物はクリーム、オールドイングリッシュホワイトと書いたら洒落てるか、で塗った。サフェの白ではどうも印象が軽くなるのだ。

ノアモデルの絶版キット。レジンとメタル部品、風防は同梱の型を使って絞る。これに限らず双フロート機には必ず組み立て用の冶具兼展示台が付いているし、組み立てには苦労はない。ただ、艶ありに塗る都合、つるつるの主翼位は一皮剥くつもりで面を出してやった方が良いだろう。レジン部品の宿命だ。尚、我が家のキットは随分の間、熟成させていたのに気になるような変形は無かった。もし、仕舞い忘れているような方が居れば、是非もう一度取り出して作ることをお勧めする。当時に比べ、塗料・工具の進歩は相当なもので、ずーっと楽に出来ますよ。

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