針湯霊泉に行きたい

福島県は磐越東線神俣（かんまた）駅前の居酒屋でカラオケに興じていると、
地元の方が陽水の「リバーサイドホテル」を歌った。
♪　ホーテルはリバーサイ、川沿いリバーサイ
というアレである。
で、本人に
「ここにはリバーサイドホテルがありますか」
と聞いたら、教えてくれたのが「針湯荘」だ。
歴史は1200年前からと古い。
建物が建ったのはずっと後だというが、数々の伝説に彩られ、今日に至っている。
名前の由来は、折れた針が湯治客の体内から出てきたというもの。
早速行ってみた。
現実は「老人憩いの家」。
高齢者のための保養施設だが、類似物がないため銭湯がわりに使われている。
料金は250円。
昼は食堂も営業している。
ざるそば450円はさすが本場、うまかった。
一応宿泊可能施設だが、規模は小さく、あまり使われている様子はない。
温泉でなく「わかし」なのだが、成分は濃いと感じた。
炭酸カルシウムが豊富なのか湯がかたい。
これは確かにキズには効きそう。
湯上りは日当たりの良いサンルームで、快適に過ごした。
遠くからわざわざ行くというほどのものではないが、
近くの人なら通ってしまうだけの魅力はある。（2013.11.30記）