きっかけは、相方の薦めでまったり見始めた遊戯王GX12話。
『君の攻略法もすでに計算済みだからだ』という発言が比喩じゃなかった三沢の奇行としか思えない部屋の壁中みっしり方程式に『こいつ病気だろwww』というコメントが殺到していたのですが、これは以前聞いた『さまざまな物事を数式で表してみる哲学』ではなかろうか?と気になったので父(哲学科卒)に聞いてみました。
観月「父さん、前に聞いた『太郎が買い物に行って寄り道をして帰った』を数式で表してみるような哲学ってなんだっけ?」
父「『記号論理学』だな」
前に聞いたときにもおおよそ理解がおっつかなかったのですが。
文章題というより文章なものを、全部数式として表す。という哲学の形式があるそうなのです。
30円の人参を5本と100g120円の牛肉80gを買いました、の会計を数式で表せ、なら小学生の文章題ですが、文章そのものを数式にってどうすんの。
身長を体重計で測ろうとするような、単位やらなんやらごっちゃごちゃの試みになってるんじゃないか?と聞いたら、
むしろ身長を測りたいと言ったら朝顔の種を渡されるような話だと言われました。
理 解 で き な い 。
数式にしようにもまず単位をどうすればいいのかすらわからない。定量化できないもの、単位を揃えられないものを一つの数式にするのか??
そして、その数式をどう解いていいのかがわからない。解いた結果何が出てきて、それをどう使えばいいのかもわからない。その不思議な数式に何かを代入したりするのか?何を代入するんだ?
意義が想像さえできない。
父も、強烈に印象に残ってはいるが理解しきれなかったと言っていました。
父「たぶん専門書とか読んだらさらに混乱するよ」
ならば助けてWiki先生、Google先生!
どうも父の話は例題が難問過ぎるようです。
記号倫理学、数理論理学の分野で基礎となる命題倫理の有名な難問が『天国と地獄の門』です。
前方に分かれ道があり、一方が天国に通じ、他方が地獄に通じている。
分かれ道に、 一人の道案内が立っている。この人は、正直者か嘘つきのどちらかであるが、外見からは区別できない。
正直者は、必ず真実を答え、嘘つきは必ず嘘(真実の逆)を答える。
いま、ある人が、この分かれ道にさしかかった。この人には、道案内に、一回だけの質問が許されている。道案内は、「はい」 またはいいえ」としか答えない。
この人が、正しく天国に通じる道に行くためには、どのような質問をしたらよいだろうか?
この答えを導くために、
P:こちらが天国に向かう道である
Q:あなたは正直者である
という命題を設定し、さらに
R:質問した相手が正直者でも嘘つきでも、命題 P が「真」ならば、「はい」と答え、「偽」ならば、「いいえ」と答える
という命題を満たすような質問を考える。
有名すぎるのでもう答えは皆さんご存じかと思いますが、こういう考え方をするのに記号化し、数式化して論理をわかりやすく整理し組み立てる…ためのもの、もしくはそういう考え方が数理論理学にあたるようです。
Wikiの例題、『風が吹けば桶屋が儲かる』を、それぞれ記号で表して必要十分条件の数式にしてみるとかならなんとか理解できそうです。
でも一瞬わかったつもりになったけど、やっぱり文章を数式にして解く方法は理解できないorz
たとえば、数式と数式の命題証明、
(例)|X|+|Y|<1 ならば、X2+Y2<1 であることを証明せよ。
なら真理集合の図を書くことで理解できる(ていうかこれ、高校でやったなぁ…懐かしい)けど、もっと複雑な文章はどうすればいいのか…
逆に、単純な命題問題の方は数式にする意義がよくわからん。それ、箇条書きで条件整理する(せいぜい矢印をひっぱたり図を書く)だけで事足りないか…?
まだまだ理解が足りないようです。むー。
試しに述語倫理や様相倫理学のページも見てみたけどなにがなんだか。
とりあえず思考実験の一手法である、という認識で妥当そうだけど…
タイミングよくこんなまとめスレもあったので読んでみた。
哲学で博士号取る予定の俺が、どんな質問にも哲学的に答える
脱構築とかポストモダンの考え方面白!
哲学は概念遊びではない、とはスレ中にもあるんですが、こういう違った切り口からの意見をいろいろ問答したりする思考遊びは楽しいと思います。
>>1ももちろんすごいんだが、質問者のクオリティも高いしな。もっとアホな質問ばっかり並ぶかと思いきや…。答えてみる系スレはこういう良い意味で裏切られるところがあるから見逃せない。
続きがあるっぽいので超期待。もっと!もっと!
こういうの、本格的に学ばなきゃならないという状況になったら面白くなくなりそうなんだけど、読みかじりはすごく楽しいです(笑)
最後に、この記事書くときにもっかい12話見直してみたらシュレーディンガーの猫の証明式がどうも命題倫理っぽくないんですが。
なんで三角関数が出てきてるの…?(;゜д゜)
風が吹けば桶屋が~の式はそれっぽいのですが。
私の理解が足りないのか、作画師が適当に書いちゃったのか、『三沢のアレは奇行じゃなくてれっきとした記号倫理学』っていう推論が買いかぶりだったのか…(笑)
『君の攻略法もすでに計算済みだからだ』という発言が比喩じゃなかった三沢の奇行としか思えない部屋の壁中みっしり方程式に『こいつ病気だろwww』というコメントが殺到していたのですが、これは以前聞いた『さまざまな物事を数式で表してみる哲学』ではなかろうか?と気になったので父(哲学科卒)に聞いてみました。
観月「父さん、前に聞いた『太郎が買い物に行って寄り道をして帰った』を数式で表してみるような哲学ってなんだっけ?」
父「『記号論理学』だな」
前に聞いたときにもおおよそ理解がおっつかなかったのですが。
文章題というより文章なものを、全部数式として表す。という哲学の形式があるそうなのです。
30円の人参を5本と100g120円の牛肉80gを買いました、の会計を数式で表せ、なら小学生の文章題ですが、文章そのものを数式にってどうすんの。
身長を体重計で測ろうとするような、単位やらなんやらごっちゃごちゃの試みになってるんじゃないか?と聞いたら、
むしろ身長を測りたいと言ったら朝顔の種を渡されるような話だと言われました。
理 解 で き な い 。
数式にしようにもまず単位をどうすればいいのかすらわからない。定量化できないもの、単位を揃えられないものを一つの数式にするのか??
そして、その数式をどう解いていいのかがわからない。解いた結果何が出てきて、それをどう使えばいいのかもわからない。その不思議な数式に何かを代入したりするのか?何を代入するんだ?
意義が想像さえできない。
父も、強烈に印象に残ってはいるが理解しきれなかったと言っていました。
父「たぶん専門書とか読んだらさらに混乱するよ」
ならば助けてWiki先生、Google先生!
どうも父の話は例題が難問過ぎるようです。
記号倫理学、数理論理学の分野で基礎となる命題倫理の有名な難問が『天国と地獄の門』です。
前方に分かれ道があり、一方が天国に通じ、他方が地獄に通じている。
分かれ道に、 一人の道案内が立っている。この人は、正直者か嘘つきのどちらかであるが、外見からは区別できない。
正直者は、必ず真実を答え、嘘つきは必ず嘘(真実の逆)を答える。
いま、ある人が、この分かれ道にさしかかった。この人には、道案内に、一回だけの質問が許されている。道案内は、「はい」 またはいいえ」としか答えない。
この人が、正しく天国に通じる道に行くためには、どのような質問をしたらよいだろうか?
この答えを導くために、
P:こちらが天国に向かう道である
Q:あなたは正直者である
という命題を設定し、さらに
R:質問した相手が正直者でも嘘つきでも、命題 P が「真」ならば、「はい」と答え、「偽」ならば、「いいえ」と答える
という命題を満たすような質問を考える。
有名すぎるのでもう答えは皆さんご存じかと思いますが、こういう考え方をするのに記号化し、数式化して論理をわかりやすく整理し組み立てる…ためのもの、もしくはそういう考え方が数理論理学にあたるようです。
Wikiの例題、『風が吹けば桶屋が儲かる』を、それぞれ記号で表して必要十分条件の数式にしてみるとかならなんとか理解できそうです。
でも一瞬わかったつもりになったけど、やっぱり文章を数式にして解く方法は理解できないorz
たとえば、数式と数式の命題証明、
(例)|X|+|Y|<1 ならば、X2+Y2<1 であることを証明せよ。
なら真理集合の図を書くことで理解できる(ていうかこれ、高校でやったなぁ…懐かしい)けど、もっと複雑な文章はどうすればいいのか…
逆に、単純な命題問題の方は数式にする意義がよくわからん。それ、箇条書きで条件整理する(せいぜい矢印をひっぱたり図を書く)だけで事足りないか…?
まだまだ理解が足りないようです。むー。
試しに述語倫理や様相倫理学のページも見てみたけどなにがなんだか。
とりあえず思考実験の一手法である、という認識で妥当そうだけど…
タイミングよくこんなまとめスレもあったので読んでみた。
哲学で博士号取る予定の俺が、どんな質問にも哲学的に答える
脱構築とかポストモダンの考え方面白!
哲学は概念遊びではない、とはスレ中にもあるんですが、こういう違った切り口からの意見をいろいろ問答したりする思考遊びは楽しいと思います。
>>1ももちろんすごいんだが、質問者のクオリティも高いしな。もっとアホな質問ばっかり並ぶかと思いきや…。答えてみる系スレはこういう良い意味で裏切られるところがあるから見逃せない。
続きがあるっぽいので超期待。もっと!もっと!
こういうの、本格的に学ばなきゃならないという状況になったら面白くなくなりそうなんだけど、読みかじりはすごく楽しいです(笑)
最後に、この記事書くときにもっかい12話見直してみたらシュレーディンガーの猫の証明式がどうも命題倫理っぽくないんですが。
なんで三角関数が出てきてるの…?(;゜д゜)
風が吹けば桶屋が~の式はそれっぽいのですが。
私の理解が足りないのか、作画師が適当に書いちゃったのか、『三沢のアレは奇行じゃなくてれっきとした記号倫理学』っていう推論が買いかぶりだったのか…(笑)