メンバーの出自がファイヴ・ドゥートンズやシャイライツにあり、またシドニー・ピンチバックの名前もあることからシカゴにルーツを持つグループと思われるこのサウス・ショア・コミッション。グループ結成後は主に東海岸を中心に活動し、フィリーのノーマン・ハリス、スタン・ワトソンの手によりアルバムをリリースする。このシングルは「フリー・マン」のヒット後75年にリリースされたもの。ウルトラ・ハイ・フレケンシーのカバーになる裏面の「We're On The Right Track｣の方が有名な盤だろうか。ガラージ・クラシックとしても良く知られるナンバーだ。典型的なフィリー・ダンス・サウンドはもちろん一聴の価値あるものだろう。それはそれとして、この紹介曲も申し分ないダンス・サウンドが楽しめる。ヘビーなギターとベースのリフが、アップ・テンポのビートではあるが軽快なノリとは一線を画すグルーヴを作り上げている。女性リード・シンガーの白熱したヴォーカルも聴きものと言える。
