プロ家庭教師 俵屋の日記

気になること あれこれ

食塩水の問題4 面積図で解く③

2016年02月19日 | 算数
途中でほったらかしにしている間に、無事今年度の中学入試も終了しました。

今回は面積図で解く食塩水の問題
③食塩水+食塩
です。

食塩水に食塩を足す問題ですね。


問:15%の食塩水180gに食塩を加えて25%の食塩水を作るには、何gの食塩が必要ですか。

まず15%の食塩水180gをかきます。


次に加える食塩をかき込みます。
面積図の縦は「濃度」です。
食塩は濃度100%となるので、このような図になります。


この2つの長方形の面積を足した長方形を、2つの長方形に重ねてかき込みます。


この新しい長方形が、できあがった食塩水を表しています。
横の長さは重さを表しているので、初めの食塩水と足した食塩の重さになっています。
分かりにくいかもしれないので、線を太くしてみました。


できあがった食塩水の濃度25%をかき込みます。


新しい長方形の面積は、2つの長方形の面積を足したものなので、
下の色をつけた2つの長方形の面積は同じになります。


ここからの出し方は2通りあります。

1:長方形の面積を計算して出す方法
 □の長さは色のついた右側(縦長)の長方形の横の長さです。
 この長方形の縦の長さは出せますが、面積は出せません。
 色のついた2つの長方形は同じ面積なので、左側(横長)の長方形の面積を出して使います。
  25-15=10(縦)
  10×180=1800(面積)
 右側の長方形の縦の長さは 100ー25=75 なので
  1800÷75=24    24g 

2:比を使って出す方法
 色のついた2つの長方形の面積は同じなので
 「同じ面積の長方形の縦と横の長さの比は逆比になる」を使います。
 縦の長さは、右側の長方形が 100ー25=75
 左側の長方形が25-15=10 なので
 縦の長さの比は 右側:左側=75:10=15:2 になります。
 図にかき込みます。


 横の長さは逆比になるので、右側:左側=2:15になります。
 これも図にかき込みます。


このとき、比をかき間違うことが多いので注意が必要です。

図より、比の15の長さは180、2の長さは□とわかるので比例式をつくって解いていきます。
 15:2=180:□
 □=24     24g 


1でも2でもやり易い方で解いていけばよいのですが、
問題によっては2でないと解けないものがあるので、どちらもできるようにしておいた方が安心ですね。


次回はラスト ④食塩水+食塩水 です。