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ちょっと休憩しませんか?

「こもの屋の小さなこもの展」 カタログVOL8

2009年02月16日 17時56分00秒 | my works
こんばんは。
本日の京都は昨日・一昨日とうってかわり
寒い一日となりました。
けれど、このくらいの気温が本来は正しいのかもしれません。
何しろ昨日以前は、この時期の気温とは思えないくらいでしたもの。
寒いのは嫌いですが、余りにも暖かすぎる冬も
何だか少し気持ちが悪いです。


さて、本日の画像は「こもの屋の小さなこもの展」内の
「Toys」というカテゴリに分類予定の帯留です。
明日くらいには他の5商品とともにUPできるかと思います♪

この帯留、商品名を「コチネッラ」といいます。
これはイタリア語で「てんとう虫」という意味です。
そのまんまですね…。

ところで、和装の中でこの「コチネッラ」と
似た言葉を聞く事がよくあります。
それは「コチニール」という赤の色素に使われる原料です。

エンジに近い濃い赤色で、生地の染色や顔料等に使用されます。
この「コチニール色素」、原料は実はカイガラムシ科の
「エンジムシ」という昆虫なのです。
この虫は中南米のペルー、エクアドル、チリ、メキシコに生息し、
サボテンの表面に棲み、樹液を吸って生きています。
見た目は粉を吹いたような白っぽい表面ですが
乾燥させてエタノールなどで抽出された色素は
前出のような濃いエンジ色をしています。
ちなみに、この色素は雌のみがもち、雄にはないそうです。

「コチネッラ」と「コチニール」が言葉の上で
何か関係があるのかどうかはわかりませんが…、
コチニール色素は結構身近なものにもよく使用させている
天然色素の一つとして知られています。


また天然色素というと、草木染めの印象が強いためか
植物から抽出されるものがほとんどと思われる事もあるのですが
原料は植物染料だけに限らず、コチニールなどの虫や、
鉱物などからも色素は作られています。
そして、様々な素材から得られたその各色が
私たちの身を包む生地を美しく染めているのです。



さて。
この「コチネッラ」、ちょっと可愛すぎるのでは?
と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
宗流では、あえて大人の女性に付けて頂きたいと思っています。

「お遊び」は子供の特権ですが、
「遊び心」は大人の特権!だと私は思います。

お子ちゃまでしたら普通に似合うデザインですが、
大人の女性の遊び心で付けて頂く方が
どうも「コチネッラ」も喜びそうな気がします。



宗流



※ただいまHPにて
「こもの屋の小さなこもの展」開催中です。
3/1まで開催しておりますので、どうぞご覧下さいませ。

和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp

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