私の恋愛の仕方は、昔から街ごと愛するような愛し方だった。
過去に書いた詩にも何度かそれは綴られている。
(上記はあくまで一例)
それぞれの時期に愛した人を育んだ街、その文化や持つ雰囲気、漂う匂いさえも愛したいと思ってしまう人間だった。
ちなみにそれはつい昨年まで続いていたが、今現在は恋愛から少し遠のいていて、したがって愛する街もとくにない。
今までいくつの街を愛しただろうか。
自分の過去の詩巡りをしても、結構愛した街が描かれていることに改めて気付く。
ちゃんと刻まれているんだな…と、感慨深く、静かに独りごちるのであった。