昔々、天国と地獄の世界の住人達が熾烈な戦いをしていました。
やがて自分達の世界に傷が付くことを嫌った両者は、大地と人間という『自分達の分身人形』を作りました。
やがてその大地にも様々な『国』が出来ました。
例えば『日本』という国もその一つです。
そこでは『天界側の人形』を『エリート』や『意識高い系』と呼び、『地獄側の人形』を『底辺』や『反社』、『チー牛』や『老害・Z世代』と呼びました。
誰が呼んだのか?
それはどちらにも属さない『無意味な有象無象たち』で、これは自然に湧いた『魑魅魍魎』達の末裔です。
このもの達は『魑魅魍魎』が『地獄側の人形』だと勘違いしてますが、それこそ『天界側の策略』で、完全に洗脳されています。
しかし本来の『地獄側人形』は、『ただ本能の欲求に素直』なだけの存在でした。
『天界』が示した綺麗事を嫌った為に、二つの世界に別れてしまう経緯を辿ります。
しかし、天界も地獄も人間達も、忘れてしまっていました。
そう『さらなる上の世界の存在』を。
遥かなる上位の世界を。
今…その『上位の世界』では、そこの住人による決定的な言葉が発せられました。
「こいつらの進化ゲームを見てきたけどさ、はじめの頃こそ面白かったけど流石に飽きたわ」
「んじゃどうする?潰す?」
「だなぁ。一旦全部消して再構成だなぁ」
この意味を理解出来るものは、天界にも地獄にも人間界にも皆無でした。
やがて時を待たずして、それまでそこにあったいくつかの世界は、全て完全なる『無』になりました。
〜完〜