そらんぢ堂

アーカイブ図書館として残します。

新・言の葉供養0046

2024年06月22日 20時00分00秒 | 言葉遊び、言の葉供養
『夜の果てに』

独り占めまでして
見守り
見送る
この夜の果てに

いったい何が
あると言うのか

無関心に
リズムを刻む

電波時計の
デジタル表示

遠くからまた
雨の匂い

北へ向かう新幹線と
南へ向かう長い貨物列車

明日が来ることの意味の
ほんとのところを

語れる者など
きっと居ない

※某アプリ内に投稿した文章にタイトルを付けたもの。



新・言の葉供養0045

2024年06月18日 12時00分00秒 | 言葉遊び、言の葉供養
『壊れた人の声』

きっと
何かが壊れて
しまった人

それでもその声に
耳を傾けるのは
多分よく分からないエゴだ

拾える声もあれば
どうしても
意味を成せないものもある

結局その人達との
役にはたたないままに

中途半端に
打ちひしがれる

だから今はもう
関わらずに逃げるだけ

見かけたなら
無言で距離を取るだけ

現実はきっと
なにより淡白で
温度を持たないもの
そうなのかもしれないね

※某アプリ内に書き下ろしたもの。


新・言の葉供養0044

2024年06月15日 10時00分00秒 | 言葉遊び、言の葉供養
『空〈ウエ〉しか見えない』

今はもう
ある意味気楽

最底辺な暮らし
病がくれたプレゼント

下を向く必要は皆無
だってここが一番下

見上げれば
遥か遠くに青い空

以前はもう少しだけ
近くにあったけど

今はもう果ての果て
だけどここからはそう

空しか見えない

それでいい
何もかもを受け入れて

※某アプリ内に書き下ろしたもの。


新・言の葉供養0042

2024年06月14日 22時00分00秒 | 言葉遊び、言の葉供養
『淡く揺れる明日』

いつでも
いつまでも

淡く揺れる
明日

はっきりと
視認出来ないから

不安になって
苛立って

価値の無い
言葉綴って粋がって

なあ
もうやめようぜ
お互いにさ

今の俺達
最高にカッコ悪いから

淡く揺れる明日
それで良いじゃないか

きっと元々そんなもん
きっとそれが明日なんだ

※某アプリ内に書き下ろしたもの。