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旧ソ連で生まれた格闘技『サンボ』の研究所

サンボの技術・トレーニング法を徹底的に研究します。

ケトルベル

2005-01-11 18:41:26 | トレーニング理論
 
 ロンドンにお住まいの「敬子」様よりサンボの教本をいただきました。
イロイロなトレーニング法も教えていただきましたので、私なりにアレンジしてサンボのトレーニングに取り入れていこうと思っています。

 以前私が持っていたサンボの教本にも、今回頂いた教本にも、やはりケトルベルを使ったトレーニング法が載っています。



 NPOの田中さんに聞いた話では、スポーツ会館にあるケトルベルは、全ソチームの置き土産なんだそうです。

 ロシアでは当たり前の様に使われていたケトルベルも、私が帰国した当時、日本で使っている人を、見たことがありませんでした。しかし今、この古いトレーニング法が流行しているので、少し驚いています。

 ケトルベルを購入された方は、おそらく今までのウエイトトレーニングに疑問を感じたからだと思うのですが、ケトルベルの特色を活かす為に、ダンベルの様な使い方だけは避けていただきたいと思います。筋肉に、より大きい負荷をかけ、肥大させるのが目的ではありませんので、そのあたりを考えながらトレーニングしていただきたいと思います。

 ケトルベルのトレーニング法がよく解らないという方は、サンボラボテキスト 上級トレーニング編に使い方を載せております。

ロシア式懸垂

2005-01-06 21:14:46 | トレーニング理論
 上級トレーニング編の6ページ目、ロシア式懸垂ですが、皆さん苦戦しているようですね。

 コツを掴むまでは一気に体を持ち上げることが出来ませんので、テキストに書いたように、慣れるまでは片腕ずつやっていくと良いでしょう。

 基本的に、チューブトレーニングをキチンとやっていれば、最初でも、10回位はできるはずなんですが、どうしても無理な場合、腰ぐらいの高さのバーを使っての方法もあります。(一人で行う事が出来ないので、テキストには載せませんでした。)暫く試してみて駄目な場合、ご連絡いただければ2人で行う方法も、お教えします。

チューブについて

2005-01-06 03:07:55 | トレーニング理論
 
 昨日、ブログの記事を投稿して、多くの方からお問い合わせを頂きました。本当に有難うございます。自分自身、様々な点からサンボを研究してるつもりでも、全く気づかなかったところ等があり、たいへん参考になりました。私なりの考えを可能な限り早く、回答させていただきます。

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 サンボ講座初級トレーニング編とチューブを販売してから2ヶ月くらい経ちますが、少し面白い結果が表れています。

 SHOPではチューブのテキストのみの販売と、テキストとチューブをセットにしたものを販売していますが、テキストのみ購入された方よりセットで購入された方からの「効果が表れました!」というメールが多いのです。テキストのみ購入され、効果が表れない方の原因は2つ考えられます。

 1、チューブを持っていなくて、テキストのみ購入した。(当然、トレーニングはしていない)

 2、元々チューブは持っていて、理論通りやったが、何故か駄目。

1については論外ですが、2については理科の実験で言うならば、チューブの問題しか考えられません。
 私は今まで、いろんなメーカーの、いろんなチューブを試しました。現在、販売しているチューブは、引き具合など一番良いものであると、自信を持っています。

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 キネシオテープと言うのを聞いた事がありますでしょうか?別名、人工筋肉テープというのですが、私は治療の際、このテープを利用しています。
治療効果について、ここでは述べませんが、非常に良いものだと考えています。このテープについても、いろいろなメーカーのものを試してみたのですが、「キネシオテックス」と言うもの意外は全てN.Gでした。キネシオテープには独特の弾力がありますが、キネシオテックスほど筋肉の収縮率とほぼ同じで、効果的なものは、ないように感じました。(キネシオテックスは通気性もよく、コットン生地でテープの裏に100%アクリルの糊が塗ってあるので、かぶれにくい)
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 少し例えが違ったかもしれませんが、私の中では、販売しているチューブの伸縮性と他のものとの違いが、キネシオテープの時と同じ様な感覚に思えています。

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 自信たっぷりにチューブトレーニングをおすすめしていますが、販売する方としては、購入された方がその後どうなったか、非常に気になっています。
 もし、セットで購入された方で「効果が表れないぞ!」と言う方、すぐにメール下さい。とことん付き合いますヨ。
 
 

ケトルベルクリーン

2004-12-30 15:49:22 | トレーニング理論




 ケトルベルトレーニングの基本で、サンボにおいても重要なトレーニングのクリーンですが、一番多い質問が、2番目の写真の状態から、3番目の状態に移る時、前腕をケトルベルで打ってしまわないためには、どうすればいいのか?というものです。

 私も最初は前腕の痛みに悩みました。ロシアの選手は簡単にそしてスムーズに動作を行っているのに、私だけ何故前腕を打ってしまうのか?

 普通、重量物を持ち上げる時、しっかりと握るということは当然なんですが、ケトルベルクリーンの場合、3番目の写真までしっかり握っているとケトルベルが前方から振り上がりますので、ガツンと前腕を打ってしまう事になります。2番目の状態まで引き上げたら握りを緩め、ケトルベルが上からではなく横にすべるような形で手首をかえしてやれば、全く前腕を打つ事はなくなります。

 ケトルベルの特色を活かす為に、両方の手にケトルベルを持ってのトレーニングはやる必要はないと思います。片腕だけの方が、より集中して、重いケトルベルでも扱える、ということと、スタビライザー(体を安定させる筋肉)の強化にも効果的だからです。
 


チューブトレ

2004-12-14 18:18:42 | トレーニング理論
 
 はっきり言います。
 
 「サンボには体力が必要です。」

 非力な方がサンボで勝とうと思っても、よほどの技術の差がない限り、難しいと思います。

 私も元々は非力な方だったと思います。同じ階級の人とスパーリングを行う場合でも、組み負けはしょっちゅうでしたし、外国人相手なら、なおさらです。並行して行っていた柔道では、重量級の人とも稽古をしましたが、嫌な所を持たれても、切ることが出来ず、せっかく身につけた技も、全く出せない状況でした。

 体力をつけるために、ウエイトトレーニングはかなりやりました。ベンチプレス120kgで12回3セットくらい楽にこなせる様になり、筋肉もついてきました。

 しかし、やはり組み負けするのです。しかも、ウエイトトレをやっていないような人にもです。ずいぶん悩みました。そりゃそうですよね。一生懸命ウエイトやって、筋肉もパワーもついたはずなのに、力負けするんですから。自分には無理なのかな?と考えた事もありました。

 ロシアへはこんな時に留学しました。

 反動をガンガン使うトレーニング。当時左薬指を骨折していましたので、激しい運動は出来なかったのですが、そのトレーニング理論を応用し、発見したチューブによるトレーニング法が私を変えてくれました。

 1ケ月位チューブのみのトレーニングを行った結果、ロシア人相手のスパーリングにおいて全く力の差を感じないようになりました。力による組み負けがなくなると、技が生きてきました。

 日本に帰り、柔道で重量級の人と稽古を行っても組み負けはなく、それ以降、力に関して悩みはなくなりました。

 チューブトレーニングについて書いてある本などをみると、筋持久力を鍛えるもので、格闘技には向かないとか、抵抗が弱いのでパワーアップには向かない、と言うようなことが書いてあります。チューブの特性としての終動負荷がパフォーマンスレベルを低下させ、怪我を招きやすいとも書かれてありました。

 しかし、それを書いた方は果たして格闘技を経験したことがあり、なおかつ、チューブトレーニングをキチンと行った事があるのでしょうか?

 私は、チューブトレーニングによって悩みであった組み負けを克服しましたし、怪我もありません。

 チューブトレーニングは私の身体を実験材料にして、効果があることがわかっています。又、手軽に何処でも持ち運びができ、思い立った時に練習できるメリットもあります。

 チューブでのトレーニングは、けっして筋肉をつけるためでも、桁外れのパワーをつけるためのものでもありません。でも、サンボをやるにあたって必要な体力を(技が生かせるように)つけることは、女性でも十分可能であると思っています。