数人でお酒を飲みながらとか、大勢の人との会議など、コミュニケーションのタイプは数多くあるが、たとえそういう場だったとしても、日常交わされている会話で最も多いものは「2人で喋る」というタイプのものであることに異論がある人はいないだろう。2人以上が同時に喋っても聞き取れないのだから、あたりまえなのである。
2人が基本、その他はバリエーションだとすれば、ネット上でのコミュニケーションツールとして基本になるものはメーラー以外はあり得ない。そのコミュニケーションを特定のグループのみで利用しやすくするのがグループウエアというオプションだ、という考え方が非常に重要だ。
我々のコミュニケーションは、「その内容にリーチできる範囲をコントロールする」ということと常にパッケージになっている。
・親密な2人だけで共有するここだけの話
・大学時代の同級生でないと意味がわからない会話
・事業開発リスクを共有するプロジェクトメンバー内での会話
・誰に聞かれてもまったく問題のないセミナーでの講演(かなりの確率で面白くない)
つまりネット上のメッセージングに求められる機能はたったひとつ。「そのメッセージの公開範囲を、人間関係に応じて自由にセグメントできること」に尽きる。普段のメールでのやりとりは「その公開範囲を送った人と送られた人の2人に限定します」というメッセージである。で、それを少し広げると、ccやbcc(これはちょっと微妙)を利用したり、メーリングリストを立ち上げたりすることになる。そこにもっと付加価値(スケジュールやToDoリストの共有、プレゼンス、タイムカード、会議室予約、購買予約、ワークフロー管理、プロジェクト管理、回覧板・掲示板、メモ、インフォメーション機能、文書管理・キャビネット、アラート、などなど)をつけたものを「グループウエア」と呼んで、まったく別のカテゴリーの商品のように呼んでいるが、本来、ツールを別にすることで便利になることなど何一つない。
しかし、「メーラー」と言った時に、3ペイン・デザインのoutlookを想像してしまう我々は恐らく勘違いしている。SNSこそがメーラーのユーザーインタフェースに相応しいのである。但し、現在のSNSの致命的な欠点は「ユーザーが関係性をコントロールする主体になりにくい」という点にある。前述のとおり、ここが自由に設定できないとメーラーにはなり得ない。
2人が基本、その他はバリエーションだとすれば、ネット上でのコミュニケーションツールとして基本になるものはメーラー以外はあり得ない。そのコミュニケーションを特定のグループのみで利用しやすくするのがグループウエアというオプションだ、という考え方が非常に重要だ。
我々のコミュニケーションは、「その内容にリーチできる範囲をコントロールする」ということと常にパッケージになっている。
・親密な2人だけで共有するここだけの話
・大学時代の同級生でないと意味がわからない会話
・事業開発リスクを共有するプロジェクトメンバー内での会話
・誰に聞かれてもまったく問題のないセミナーでの講演(かなりの確率で面白くない)
つまりネット上のメッセージングに求められる機能はたったひとつ。「そのメッセージの公開範囲を、人間関係に応じて自由にセグメントできること」に尽きる。普段のメールでのやりとりは「その公開範囲を送った人と送られた人の2人に限定します」というメッセージである。で、それを少し広げると、ccやbcc(これはちょっと微妙)を利用したり、メーリングリストを立ち上げたりすることになる。そこにもっと付加価値(スケジュールやToDoリストの共有、プレゼンス、タイムカード、会議室予約、購買予約、ワークフロー管理、プロジェクト管理、回覧板・掲示板、メモ、インフォメーション機能、文書管理・キャビネット、アラート、などなど)をつけたものを「グループウエア」と呼んで、まったく別のカテゴリーの商品のように呼んでいるが、本来、ツールを別にすることで便利になることなど何一つない。
しかし、「メーラー」と言った時に、3ペイン・デザインのoutlookを想像してしまう我々は恐らく勘違いしている。SNSこそがメーラーのユーザーインタフェースに相応しいのである。但し、現在のSNSの致命的な欠点は「ユーザーが関係性をコントロールする主体になりにくい」という点にある。前述のとおり、ここが自由に設定できないとメーラーにはなり得ない。