10.06 宮入恭平withKamacho/高円寺ShowBoat

2007-10-07 21:05:58 | 






《セットリスト》
1. ノー・ボーダー
2. ヒプノシス
3. ID
4. ジョジョ
5. フロー(新曲)
6. フェイク
7. インパーソネイション


  出番前のSEでU2の'87アルバム「THE JOSHUA TREE / ヨシュア・トゥリー」が鳴るなか、ケーブル、ブーム型のマイクスタンド、ピックフォルダー、椅子、ハイハットを改良したパーカッションの、それぞれの位置が決まっていきます。

一瞬照明が暗くなり、SEに覆いかぶさるようにBeatが発せられ、19:50、ライブはスタート。

だいぶ涼しくなった10月上旬とはいえ、ステージ上の恭平は、2曲目あたりで早くも、バックから当てられるグリーンのライトに溶け込むように、ミスト状の汗を弾き出すエキサイトぶり。
逆にKamachoは冷静に、ふたりにしかわからないであろうコンタクトを、ストロークのダウンとアップの間に恭平に送ります。
まあ、ご覧のとおり髪型は冷静ではありませんが・・・・・・・・・・・・・・・・。

「ID」のなかで最も重きを置いていると思われるフレーズ「僕は本当に僕」がいつもより更に強く聴こえてきました。活字で言うと太文字でしょうか。一文字ずつ「`」をつけるかのような表現に、先月のアメリカ滞在中に新たに呼び起こされた何かがあるのかもしれません。

僕はジョジョ・・が大好きなのですが、それはKamachoのギターリフからくる心地よさが多聞にウェイトを占めています。乾いた大地を風切って走る左ハンドル、のようなイメージがあります。

今回、ひとつだけ意外だったのは、新曲を演奏する前のこと・・。
新曲をやること。内容についての説明のようなMC。演奏に対する不安(!)のようなくだりがあったことです。
それがある種のジョークであり、余談であり、あくまで「繋ぎ」であるとは思いますが、僕にとってはちょっと驚きでした。

新曲「フロー」はスリーフィンガーで、事前に指弾きをする事を聞いていた多くの人達の予想をかいくぐったであろうハネ方をするものでした。
フォーク風ではないカントリー風というかブルーグラス風というか、結局「誰風」というのは無いのですが、いずれにしてもここ10年の恭平にはないものです。といって、かつて指弾きしかしなかった時代の彼のそれとも違うものでした。

「フェイク」が この日のライブに於ける「垂直飛び最高到達点」だったと思います。同じ曲を何度聴いても、同じスピードでも同じであろう音量でも、心への響き方が毎回色々な形で入ってくるのは、改めて音楽の深さを感じますね。演る側の、観る側の気持ちで生き物のように変わると。
また、この曲の間奏で「恭平らしさ」且つ「ギルドらしさ」を感じることが出来ました。前回より明らかに、Guildは恭平withKamachoのサウンドに同体化しつつあります。

今回は後半加速型のライブだったように感じました。
フェイクで6速に入れた車が、その加速、勢いを受け保ちながら少しアクセルを緩め、
「インバーソネーション」のドライブ感 が醸し出されていたというような。
最高到達点はフェイクですがベストパフォーマンスはインバーソネーションというところですかね・・ 。




ふたりの演奏後、また他のアーティストの方の演奏前などに、スピーカーから二ール・ヤングのアルバム「After The Gold Rush」が聴こえていました。
タイトル曲や「Tell Me Why」から漂う香りは、偶然にもかつて恭平が親指に「サムピック」つけて弾いていた頃に毎月出演していライブハウスで、SEとしてヘビーローテーションだったものでした。






















最新の画像もっと見る

コメントを投稿