生楽器なのに電子的。

2008-11-03 00:26:28 | Weblog
最近めっきりテレビを見なくなりつつあるのですが、久しぶりにチラッとつけたところたまたま、その昔、TBS「ここがヘンだよ日本人」に出演していたマリ共和国の「ママドゥ」氏のユニットが民族音楽を奏でていました。

氏の奏でる西アフリカの弦楽器-名前忘れました-が実に涼しげで透き通った音で。でもアフリカン音楽なので絶対的なビートに絡まって伸びる感じが悔しいほど素敵です。彼らがプロだからということを差し引いても、やはり生まれた土地によって、民族によって、民俗によって、持って生まれたリズム感は違うのだなと痛感します。

3人ユニット、全員が生楽器なのに何故かまるで電子音楽のように聴こえます。それは音的に、ビート的に機械でかっちり測って作ったように聴こえるのです。

生楽器なのに電子的。以前も頭の中でそう呟いたことがあったな・・・そこで。
20代前半のときにハマッたブルガリアン・ポリフォニーを思い出しました。

綺麗な、綺麗な女性コーラスなんです。
でも、音楽理論的には「不協和音」なんだそうです。
どこかつかみ所のない感じだなと思えば
7拍子だったり、9拍子だったり、確か11拍子もあったような記憶もあります。
民族音楽なのに。民謡なのに。
これはまるでプログレではないかと。

あとは。10人で「Ah-----」突然ピタっと声が止む。かと思いきやよく聴くと半分くらいの人数が小さく「ah・・・・・・」と続けてたりします。
これ、言葉では巧く言えませんがめちゃくちゃカッコいいんですよ!

あまりに和音もリズムも複雑すぎて、ライブ録音なのに演者達が致命的な失敗を犯してしまい、「2曲めのみ、演奏会終了後撮り直しをしています。ご了承ください。」と正直にCDのライナーノーツに書かれていたことも驚きました。


曲目は確かこの"Polegnala e Todora"だったような気がします。




フィリップ・クーテフ・ブルガリア国立合唱団、その名前を今でもスラスラとキーボードで入力出来るということは、自分にとって衝撃的だったのだなあと。


ブルガリアン・ポリフォニー

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