すぎなみシェアリングネイチャーの会

杉並区の西の端、池や森、丘、小さな滝まである善福寺公園を中心に活動しています。一緒にネイチャーゲームを楽しみませんか。

ネイチャーゲーム ~善福寺川の川調べ(上流)~

2016年07月22日 | すぎなみシェアリングネイチャーの会の報告
ネイチャーゲーム
~善福寺川の川調べ(上流)~ 
 
平成26年7月10日(日)10時~15時30分
環境ネットワークの講座

善福寺川にはどんな生きものがいるのでしょうか?
水はきれいなのでしょうか?
区の許可をいただき、善福寺川の川調べをしました。

まずは、ネイチャーゲームの「カモフラージュ」をして集中力と眼力(?)を磨きます。

ロープに沿って置かれた人工の物がいくつあるのか、目で見て探します。

緑の葉っぱの上に置かれた人工のツタや葉っぱの陰に置かれた動物のおもちゃなど、見つける度に心の中で数えます。

1回目よりは2回目の方がたくさん見つかりました。

振り返りとして、何があったか、いくつあったか、どんな物が見つけにくかったか、などを話し合い、動物の擬態(カモフラージュ)について考えました。

水のきれいさはパックテストを使って調べます。

水が酸性かアルカリ性かを調べるpH、有機物の量を測るCOD、色の変化で測ります。

ホタル水路と善福寺川の2か所の水質検査をしました。

善福寺川の上池と下池をつなぐ通称「ホタル水路」に入ります。

水は冷たくてきれいなのですが、底が泥なので、皆が入るとすぐに濁ってしまい、何がいるのか見えません。

アメンボとアメリカザリガニが捕れました。

いよいよ善福寺川に入ります。

八幡西橋の下には湧水があり、きれいな水が湧いています。

でも、湧水の周り以外は茶色く濁った水が流れていて、川底を見ることはできません。

泥が積もっているようで、以前はあった大きな石なども見つけにくくなってしまいました。

ザリガニ、シナヌマエビ、カワニナ、カワムツ、ドジョウ、などが見つかりました。

昼食の後は生きもののスケッチをして川の絵が描かれた紙に貼り、川の生きものMAPを作ります。

ヌマムツ


カワニナ

                
ドジョウ


ヒメクロサナエトンボのヤゴ


カブトムシ             

MAPができてからネイチャーゲーム「動物交差点」をしました。

背中に付けたカードの生きものについて他の人に次々に尋ね、カードの生きものが何かが分かったら前に付け替えます。

カワニナやドジョウ、カモなど、今日見つけた生きものもいました。

全員が分かってから、「今日川で見た生きもの」、「今日は見なかったけれど、善福寺公園にいると思う生きもの」、「昔は善福寺公園にいたけれど今はいなくなってしまった生きもの」に分かれて自己紹介し、今日の川調べを振り返りました。


最後に「まとめ」です。

ホタル水路は水はきれいなのですが、冬に水が干上がったために生きものの種類が少なくなっていて、指標生物として決められている棲んでいる生きものから見るきれいさからは「きたない水」という分類になりました。

善福寺川の上流は湧水が湧いていて、その周囲はきれいな水ですが、千川上水が流れ込む川の水は濁っていてあまりきれいそうには見えません。

でも、棲んでいる生きものは「ややきたない水」に棲むといわれる指標生物がいたので、水質は「ややきたない水」になりました。

川には泥が堆積し、小さな指標生物の生活の場である石が泥に埋まってしまい、小さな生き物が棲めないような環境になってしまっています。

数年前と比べると、生きものの種類が減ってしまっているように感じました。

盛りだくさんの一日が終わりました。お疲れ様でした。

全員集合!