アサマシジミとチョウアカは何とか累代に取り組めているがミヤマシジミが簡単そうで難しい。自宅の庭には参ったな、と思うくらコマツナギがどんどん繁茂し、他の植物を圧迫しつつある。毎年多量の莢に種ができて、それがこぼれ落ちる。翌年どんどん、実生が出て、すぐに大きくなる。秋になると毎年これを引っこ抜くのが年中行事である。ところがこれがちょっと年数が経つと容易に抜けない。まさに「駒繋ぎ」の名称の由来そのものである。
こういう調子だから、知らない間に他の鉢植えに種が落ちて生長してくる。トネリコの鉢にも生えているし、虫小屋の地面からも大きな株が生えている。以前、夏の母蝶に産卵させたら虫小屋のコマツナギの葉に沢山産んで、それが羽化して小屋の中が青くなるほど飛んでいたことがある。その時は小屋の内部で適当に交尾して、小屋の中のコマツナギの根元に近い茎部分に卵を沢山産んでくれるはずだったのだが、結局卵は全く発見することができなかった。
それ以来、ミヤマシジミも虫小屋に放置では累代はむずかしいと判断し、いつかはアサマシジミのような感じで増やすしかないと思っていた、その流れで、昨年の秋の個体から採卵し、越冬後飼育して今年の初夏に10個ほどの蛹をえることができたので、鵜化後は吹き流しの中で交尾させることを試みた。交尾の有無はわからなかったのだが、鉢植えのコマツナギを使い、これに産卵させると葉ではなく根元に数十個を産んだ。しかし、それは結局2化目として孵化する事がなかった。恐らく、未交尾だったと言う事だろう。
6月中には鉢植えのコマツナギの根元に産んだ卵。これのシリーズは結局孵化せず。一部、コマツナギ以外の葉っぱにも産んでいる。(7/1)
と言う事で、再度挑戦ということになり蝶友のY氏から譲り受けた信州産のメスに産卵させたのが今年の9月である。それをそろそろ越冬準備に掛かろうとして10月半ばに産卵装置から出して観察したら、まずいことに半分以上は孵化してコマツナギの枝の上を這い回っている1令幼虫もいれば、既に餓死したもの多数あった。アサマシジミ以来の失態である。慌てて孵化していない卵は屋外にだし、羽化した幼虫で動いているものを回収して、鉢植えのコマツナギに乗っけた。しかし、鉢植えはこの頃にはかなり葉が落ち始めているので、一部の幼虫は庭から青い葉っぱを取って来てポンカップで飼うようにした。その後、結局幼虫の姿がみえるようになってきちんと回収できたのは6頭であった。秋深まるとともにコマツナギがどんどん黄色く萎れていくなかを何とか青い葉っぱを探しつつ、やっとの思いで6個の蛹まで持って行くことができた。さらには6頭とも11月中に羽化させる事ができたので、その経過をアップしておく。
一番最初に見えて来た幼虫。葉を網の目の様に食べるのでそこを探せば何とか見つけることができる。1令の最後かな。(10/24)
嘗めるように食べた葉っぱが枯れたようにみえている。2令の幼虫と思われる。(10/29)
何とか頑張って6頭が色々なステージで育ってきた。室内が暖かいので結構成長は早い。(11/1)
最初に前蛹になった個体を発見。(11/5)
2日後には前蛹が蛹になった。次いでもう2頭も前蛹に。(11/7)
すべてが蛹になった。最初の蛹は既に変色が始まっている。(11/13)
さらに変色が進んでいく。(11/15)
真っ黒になって、この日に内に羽化した(11/18)
最初に出た♂(11/18)
その翌日出た♀。普通と変わらないかな。冷蔵庫から出したばかりでまだ目が覚めない。(11/19)
2頭目の♀に何とか開翅してもらい写真を撮ったが室内なので青い鱗粉のノリがイマイチわかりにくい。{11/21}
その後22日までに5頭(2♂、3♀)が羽化した。天候がまずまずだったので虫小屋の中で少し撮影した。この6頭で交尾、さらに産卵は困難と思われたので、H氏に標本作製を依頼した。
♂は漸く屋外で開翅してくれた。(11/22)
新鮮なだけに美しい。(11/22)
♀も野外だと結構青い鱗粉が出ている。(11/22)
最初は間違ってストロボがオンになっていたのだが、そのとき撮れた写真はこんな風にみえて驚いた。(11/22)
♀の裏は矢っ張りきれいだ。青い鱗粉が何とも言えない気品を感じる。(11/22)
この撮影のあとに、積雪に備えて虫小屋の屋根を外すことにした。毎年タイヤ交換と虫小屋の屋根外しは勤労感謝の日前後に決めている。
屋根のネットを外す前(11/22)
屋根のネット4枚を外すとこうなる。(11/22)
一方、山荘の庭は今後食草を植えていくことも考えて、引っこ抜けない程度の雑木は根元からノコギリで切って切断面に除草剤を刷毛で塗る作戦を実行した、これで来年はかなり雑木が減るだろう。
この位の樹は腕力では引っこ抜けない。(10/24)
ノコギリで切った断面にネコソギといういかにも効きそうな除草剤(グリホサート系)の原液を刷毛を用いて塗布した。(10/24)
山荘周囲も秋が深まってきた。
ガレージ脇の桜の樹の紅葉極期はこんな感じ。(10/24)
この桜の樹も3週後にはすっかり落葉した。(11/14)
道路には落ち葉が重なっているが掃除もしないで済みません。(11/14)
初雪ももう間近だ。
こういう調子だから、知らない間に他の鉢植えに種が落ちて生長してくる。トネリコの鉢にも生えているし、虫小屋の地面からも大きな株が生えている。以前、夏の母蝶に産卵させたら虫小屋のコマツナギの葉に沢山産んで、それが羽化して小屋の中が青くなるほど飛んでいたことがある。その時は小屋の内部で適当に交尾して、小屋の中のコマツナギの根元に近い茎部分に卵を沢山産んでくれるはずだったのだが、結局卵は全く発見することができなかった。
それ以来、ミヤマシジミも虫小屋に放置では累代はむずかしいと判断し、いつかはアサマシジミのような感じで増やすしかないと思っていた、その流れで、昨年の秋の個体から採卵し、越冬後飼育して今年の初夏に10個ほどの蛹をえることができたので、鵜化後は吹き流しの中で交尾させることを試みた。交尾の有無はわからなかったのだが、鉢植えのコマツナギを使い、これに産卵させると葉ではなく根元に数十個を産んだ。しかし、それは結局2化目として孵化する事がなかった。恐らく、未交尾だったと言う事だろう。
6月中には鉢植えのコマツナギの根元に産んだ卵。これのシリーズは結局孵化せず。一部、コマツナギ以外の葉っぱにも産んでいる。(7/1)
と言う事で、再度挑戦ということになり蝶友のY氏から譲り受けた信州産のメスに産卵させたのが今年の9月である。それをそろそろ越冬準備に掛かろうとして10月半ばに産卵装置から出して観察したら、まずいことに半分以上は孵化してコマツナギの枝の上を這い回っている1令幼虫もいれば、既に餓死したもの多数あった。アサマシジミ以来の失態である。慌てて孵化していない卵は屋外にだし、羽化した幼虫で動いているものを回収して、鉢植えのコマツナギに乗っけた。しかし、鉢植えはこの頃にはかなり葉が落ち始めているので、一部の幼虫は庭から青い葉っぱを取って来てポンカップで飼うようにした。その後、結局幼虫の姿がみえるようになってきちんと回収できたのは6頭であった。秋深まるとともにコマツナギがどんどん黄色く萎れていくなかを何とか青い葉っぱを探しつつ、やっとの思いで6個の蛹まで持って行くことができた。さらには6頭とも11月中に羽化させる事ができたので、その経過をアップしておく。
一番最初に見えて来た幼虫。葉を網の目の様に食べるのでそこを探せば何とか見つけることができる。1令の最後かな。(10/24)
嘗めるように食べた葉っぱが枯れたようにみえている。2令の幼虫と思われる。(10/29)
何とか頑張って6頭が色々なステージで育ってきた。室内が暖かいので結構成長は早い。(11/1)
最初に前蛹になった個体を発見。(11/5)
2日後には前蛹が蛹になった。次いでもう2頭も前蛹に。(11/7)
すべてが蛹になった。最初の蛹は既に変色が始まっている。(11/13)
さらに変色が進んでいく。(11/15)
真っ黒になって、この日に内に羽化した(11/18)
最初に出た♂(11/18)
その翌日出た♀。普通と変わらないかな。冷蔵庫から出したばかりでまだ目が覚めない。(11/19)
2頭目の♀に何とか開翅してもらい写真を撮ったが室内なので青い鱗粉のノリがイマイチわかりにくい。{11/21}
その後22日までに5頭(2♂、3♀)が羽化した。天候がまずまずだったので虫小屋の中で少し撮影した。この6頭で交尾、さらに産卵は困難と思われたので、H氏に標本作製を依頼した。
♂は漸く屋外で開翅してくれた。(11/22)
新鮮なだけに美しい。(11/22)
♀も野外だと結構青い鱗粉が出ている。(11/22)
最初は間違ってストロボがオンになっていたのだが、そのとき撮れた写真はこんな風にみえて驚いた。(11/22)
♀の裏は矢っ張りきれいだ。青い鱗粉が何とも言えない気品を感じる。(11/22)
この撮影のあとに、積雪に備えて虫小屋の屋根を外すことにした。毎年タイヤ交換と虫小屋の屋根外しは勤労感謝の日前後に決めている。
屋根のネットを外す前(11/22)
屋根のネット4枚を外すとこうなる。(11/22)
一方、山荘の庭は今後食草を植えていくことも考えて、引っこ抜けない程度の雑木は根元からノコギリで切って切断面に除草剤を刷毛で塗る作戦を実行した、これで来年はかなり雑木が減るだろう。
この位の樹は腕力では引っこ抜けない。(10/24)
ノコギリで切った断面にネコソギといういかにも効きそうな除草剤(グリホサート系)の原液を刷毛を用いて塗布した。(10/24)
山荘周囲も秋が深まってきた。
ガレージ脇の桜の樹の紅葉極期はこんな感じ。(10/24)
この桜の樹も3週後にはすっかり落葉した。(11/14)
道路には落ち葉が重なっているが掃除もしないで済みません。(11/14)
初雪ももう間近だ。