昨日書きかけた話の続きです。 小田急線世田谷代田駅から環状七号線沿いを僅かに下ると北沢川緑道という散歩道があります。ここは毎年桜並木が素晴らしいので近隣の隠れた花見場所です。
数年前の桜の写真で恐縮ですが、こんな雰囲気です。現在は更に鬱蒼としています。
やっと涼しくなりかけた昨日は平日とあって歩いているのは学校帰りの子供たちと送り迎えのPTAの人ばかりです。私はなぜか久しぶりに汗をかきかき必死に歩いていました。 夏の北沢川を歩くのは初めてかも知れません、こんなに薄暗かったのかなという感想です。
このように桜の枝葉が覆い被さっているから暗く感じてしまうのでしょう。春先のうららかな雰囲気とは全く違っています。実はこの川の水は下水処理水を更に濾過しオゾンで栄養分を減らしたものとのことです。水底の砂利は適当に苔が着いて具合が良さそうです。オイカワと思われる稚魚が沢山泳ぎ、その中を成魚が素早く通り抜けています。地域ボランティアの手でこの川を大切にしているとのことで水の眺めを見入ると心和みます。人工の川ですが、こんな小川が家の側を流れているこの地域の方を羨ましく思いました。
ただし、無くなってきた自然をエネルギーを使い再生するのもいかがなものかとも思います。この渓流の下にはもともとの北沢川が下水管となって残っているのでまあよしとしましょう。
このような川が自然の姿で残っている武雄の町はいいなぁーと思いつつの感想です。がばいばあちゃんで淀姫さんの側の川を見るのが楽しみです。
人工の川とはいえ、五年?も経てば植生は本物と変わりません。水の流れがあることで自然が生き生きとしています。動くビオトープはマニアとして一つの理想の姿です。ただ、飼えなくなった鯉や金魚、亀までもが何匹か放流されていましたのでこれは是非とも下流の目黒川に持っていってもらいたいものです。 特に鯉は水底を片っ端から掘り起こすようなのであっという間に生態が変わってしまいそうです。ヤゴも食べ尽くされてしまます。 我が家の蜻蛉池にはメダカしか入れない理由はこれに依るのです。
おまけの画像ですけどなかなかしゃれたマンホールの蓋です。蛍がいるのか定かではありませんが、出現するのを楽しみにしています。お金のかかったシステムなので世田谷区の税金が高いのも宜なるかなです。(苦笑)
やっぱり武雄のピクニック近辺の蛍の名所がいいですね。
確かに暗渠の上の人工の川については、議論があるところですね。
ただ、そうされてないところを挙げてみましょう。原宿の表参道ヒルズの手前(交番があるところ)から渋谷の方へ向かう歩行者だけ通行できる若者で賑わう通りがありますよね。若い人向けのブティックが並ぶ通りで、俗にキャットストリートと呼ばれる通りです。
あれは、渋谷川の暗渠です。渋谷川といえば、♪春の小川はさらさらいくよ、岸のスミレや~、で唱歌になったあの川です。
暗渠だったので、車の進入もなく、歩く人にとってはとても心地良く、それが原宿・渋谷というこの20年最も隆盛を見せる街に位置していたので、あの賑わいが自然発生的に生まれてきました。原宿~渋谷をぶらぶらするのに、大通りの明治通りを歩くのはつまらないこともあの通りが賑わいを見せる理由でしょう。
で、あの賑わいがあるからいいですが、あそこに人っ子ひとり歩いていなかったら、無粋以外のなにものでもないですよね。
そういう意味では、人工水路もありかなとは思います。
(これは、私の専門分野でありました(笑))
一時期東京の湧水オタクになってあちこち歩き回っていました。それで気付いたのは湧水の宝庫ということです。武雄よりもズーッと多い、自然豊かな地が大変貌してしまっているのにショックでした。その昔の自然の雰囲気を取り戻すには人工水路が早道のようですね。 小田急線沿いの春の小川痕跡から明治通りまで歩き通したこともあります。
温泉通りに渓流作ったらどうだろう(笑)