SlowFarming

Slow系でゆっくりと畑仕事。週末農業で永田農法実践中。

亜熱帯

2006-08-25 12:05:49 | Weblog
今日は朝から通り雨。
遠く西の方には黒い雲がたれ込め、所々に
明るい筋が横に走る。
こちらはというと雨が降っているのに明るい。
東の空には晴れ間も見える。
そんな通り雨はサァーッと辺りを濡らして過ぎていった。

自転車で隅田川にさしかかり、ヘッドフォンからの曲は
willie Kのmolocai womanになった。
晴れ間が覗いて低い高度の太陽が差し、
そこら中のあまつゆを光らせている。
遠く西は黒い雲。
そんな景色に見覚えがあり、音楽につられてか、
マウイの空を思い出した。
マウイ島にいると、明け方サーッと雨が通ったあと、
晴れた巷の緑がきらきらと輝いているような事は日常だった。

東の空が暗く雲が立ちこめて、西風が強く吹く。
そこから望む低い空は、遠く海の上だった。
島から遠くの空を眺めれば、それは全て海の上。
雨雲がやって来ても、すぐに島を過ぎ去っていく。
後には新鮮な空気と光る大地が残る。

東京も最近は亜熱帯になったような。
そんな気がする朝だった。
(写真はイタリアの虹です。)

SlowFarming今夏編11

2006-08-20 18:14:49 | うねうね日記
ピ-マンが出来た。
あんなに頼りなかったピ-マンも実り始めた。
ピーマンを観察していると、その茎に隠れるように
ショウリョウバッタが停まっていた。
こちらの陰になるように、移動するのだけれど、
その動きはどこかユーモラス。
それにしても、こいつら何食ってるのか?
ひと月前に比べても、だんだん個体が大きくなっている。
写真の中央、茎に隠れて、丸見えのショウリョウバッタ。
あ、ピーマンがもう一つ出来ている。
バッタに気を取られていて、手前のピーマンしか気付かず。
こりゃ来週パプリカですね。


SlowFarming今夏編10

2006-08-20 18:04:54 | うねうね日記
先週撒いた白菜の種が出た。
来週には間引きをして、最終的には5つくらいを育てる予定。
ネギも一応芽は出た。ひょろっとした1mmにも満たないような太さの芽。
マルチシートの畝はほかほかで、干涸びてしまったものもあった。
まだ早いかな。
本来は苗床で大きくしてから植え付ければ良いのだけれど、
今回は両方とも直播きに。

白菜の芽は大根の芽と似ている。カイワレのよう。

さてそろそろ秋冬野菜の蒔き時になるので、畝を一つ増やそうと思うのだけれど、
暑すぎて、なかなかその気にならない。
天気の良いのが野菜には最高だけれど、農作業にはちょい雲がわいていて、
風が程よく吹いているのが好ましい。
風は重要。
あれば非常に作業がし易くなるし。風がこんなにありがたいと思った事は
初めてかな。
以前、パラグライダーやっていた時も、これほど嬉しいと思った事は
無かった。パラの方が風が重要なのに。


SlowFarming 雑読1

2006-08-18 22:45:42 | うねうね日記
緑の王という漫画がある。
たかしげ宙原作。スプリガンとかの原作者かな。 
以前から気になっていたのだけれど、
ようやく読む事に。
読んでいきなり、最近の関心ごとと関係のある
言葉が飛び出した。
アレロパシー。
植物の感化作用を総称してそう言う。
セイタカアワダチソウや、オニウシノケグサの話はしたけれども。

感化作用をネットワークとしてテレパシーと同じように使えるようになった
近未来の進化した植物、動く植物と戦うという物語。

まあ、これはこれでフィクションとして面白いです。
共生という生き方にとても興味がある今日この頃。
この手の本にも触手が伸びます。

オニウシノケグサ

2006-08-16 12:50:59 | もやしもん
オニウシノケグサは、どこにでもあるイネ科の植物で、
雑草です。
http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/detail/80700.html
今、耕している畑の周りは、プロの畑なのだけれど、
通りの向こう側の広い畑は、以前は整然と黒土が耕され
何かを待つように広がっていた。
ところがひと月程前か、梅雨の始まりか、
この畑に雑草が生い茂っていくので不思議に思っていた。
その雑草とは、オニウシノケグサだった。
しかも単一に、全てがこの草で覆われている。
どう見ても、人為的に生やしたとしか思えない。
こちらの畑はというと、種類も雑多な雑草が生え、
しかもオニウシノケグサは生えていない。
環境的なものではないとは思っていたけれど、
ある本を読んで分かったような気がした。
この本はトムウェイクフォードという人の「共生という生き方」
という本で、このオニウシノケグサが菌との共生をしており、
菌根でネットワークを作っているという事が書いてあった。
そこには、この植物が共生する菌類が、有毒のアルカロイドを
作り、家畜、昆虫、センチュウなどが嫌って寄り付かない
耐性を持っているとある。
つまり、ここにオニウシノケグサを生やしておく事によって、
それら作物に害もたらす虫を農薬を使わずに追い払う事が
出来るのではないか。
その為に生やしているのだろうか?
農業やっている人にとっては、こうした事は当たり前なのかな。

気になっていた言葉に、アレロパシー作用という言葉があった。
直訳すると、感化作用というらしく、オニウシノケグサに見られる
ような、他の植物に対する作用をいうらしい。
例えば雑草の王者、セイタカアワダチソウは、昔は全土を覆ってしまう
のではないかと、従来種のすすきなどが無くなってしまうのでは
無いかといわれてました。(私の小さい頃はそうだった)
いつからか、それほど問題にされなくなったように思っていた、
カイガラムシとかと同じような感じで。
セイタカアワダチソウは根から特別な分泌物質を出し、他の植物が
生えないようにして、さらに茎根を伸ばしてそこら中に増えていく。
これをアレロパシーというらしい。
しかし、ある程度まで増えすぎると、自らの毒素によって自滅して
いくらしい。
だから、一時ほど騒がなくなったのは、そうして
増殖の限界がある事が分かったからのようですね。

いろいろ調べてみると、雑草や連作障害をなくすために、植え付け前に
生やしてすき込む種類の植物もあるらしい。
これが答えなのかもしれない。