SlowFarming

Slow系でゆっくりと畑仕事。週末農業で永田農法実践中。

SlowFarming 冬編2

2007-02-27 12:51:19 | うねうね日記
何だか随分暖かい冬だと思っておりましたが、
此処の所で寒の戻りでしょうか、やたら寒く、風も強く。

先週は朝から雨が降っていて、とうとう畑に来ませんでした。
朝から東京ではマラソンしている人がいたというのに。

先々週は新たに2本の柱を打ち込み、6本の柱を農業用のナイロンロープで
繋ぎました。そこから対角に何本かロープを張って、このロープのあちこちに
キラキラ光る鳥よけのテープを垂らしました。
風に乗って吹き流れるテープが野鳥から畑を守ってくれる事を願っております。




取り敢えず今期は野鳥ネットは使わずに、何処迄行けるかやってみようと思ってます。
また破壊されるのも辛いし。
張るなら張るで、目立ったやつで、鳥のかからない物をかけるしか無いようで。
防虫に使っている網の幅広のやつで全部覆うって言うのも考えたのだけれど、
お金もかかるし、とりあえず簡単に出来る事からやってみました。

風にふらふら揺られながら、絹さやが少しずつ伸び始めています。



家に近い畑のきぬさやは背丈が1mにもなって、花が咲き始めてます。
以前も書いたけれど、やはりその畑は他に比べても成長の良い畑なのでした。
やっぱり森から根菌が養分をくれるのかしら。

さて今週はようやく苗を作ります。
最近、気になっているのは種なんですが。

家でもプランターで苗作りやってますが、なかなか地温が上がらず、
芽は出てきません。
畑では6種類の野菜の種を蒔きました。
今回は「たねの森」さんから種を買ったので、これを育ててみようと思います。
今迄色々な種を買っていましたが、それは普通にホームセンター等に売っている
サカタのタネのような産業種。
これらの殆どはF1種という物で、一代交配とか書いてあります。
ようするに、病気に強くしたり、大きな実がなったりというメリットがある
種を人工的に作ったものです。
そのかわり成長は1代までで、その野菜は種で繋いでいく事は出来ません。
何だか人工的な物に抵抗があって、まあ、それだけ楽して豊作ってわけですが、
ちょっとだけ反抗して、別の道も探ってみようと。

今回手に入れた種は固定種と言われるもの。固定種はそれ自体が
自然に出来たもので、たねが取れ、それを蒔けばまた同じ物が収穫出来るという
もの。

殆どの野菜が普通に種が取れる物だと思っていたので、結構驚いたりしましたが、
それが農業では普通なんですね。
遺伝子操作なんて言うのはそれだし、それこそ一代しか育たないし、そういう
種で農業をしている場合、毎回種を買わなければならない。
ビジネス的にはすごい市場ですね。
気持ちとしてはそんな市場はいやだと思う。

で、固定種を育ててみる事にしました。
多分大変だろうけれど。まあ、出来る所まで。

農薬も使わずに何処までできるかと考えて、取り敢えず米ぬか蒔く事にしました。
ほんとは農業用に作った乳酸菌と混ぜて蒔きたいのだけれど、
それが手に入らないので(ラクトバチルス。通信販売で手に入るけれど)米ぬかだけ。
鋤き込むと栄養過多になってしまうので、表面の薄い所だけ。
米ぬかで自生菌が育って病気の菌が増えない事を祈って。
ところで乳酸菌って嫌気性菌だから酸素の少ない土中でないと育たないから、
やっぱり漉き込まないとダメなのかな。土壌菌がうまく増えてくれれば良いのだけれど。

今回蒔いた種6種は、ローザビアンカ茄子、白茄子、カリフォルニアワンダーピーマン
ハラペーニョ唐辛子、カイエン唐辛子、ハバネロ唐辛子。
2月だとまだまだ早いのだけれど、まあ、取り敢えず蒔いてみました。
苗床は畝をそのまま利用して、上にはペットで出来たカバーをかけました。
かけてすぐに内側が曇ってきたので保温保湿がよく効いているようです。
芽の出る事を願っております。



もう一つ蒔いたのは小麦の種。
実は去年からずっと探していたのだけれど、とにかく雑穀の種って売ってないんです。
どうも、最近まで一般販売を禁止されていたらしく、ある所で知り合いになった
方に種を分けてもらいました。(お礼が遅れております。すみません)



また、更にそれからいろいろ調べて、雑穀の種を幾つか入手。
それでもまだヒエやアワなどは見つかっておらず。鳥のえさでも撒くかな。
これらは今年の秋蒔きになりますので、収穫は来年夏以降。
この冬に蒔けなかったのは残念でした。

麦っていうのは冬を越して寒さにあたらないと実らないそうです。
なので、秋に蒔いて年越えて、しもで根元が浮いた麦の根を踏んで押さえる。
麦踏みして、育てるんですね。
取り敢えず、もったいないので少しだけ畑の隅に蒔いてみました。
どんな感じで育つか、楽しみです。
麦はバンカープランツとか、コンパニオンプランツとか言って、
野菜の側に植えて、野菜を元気にしたり、雑草を抑制したり、害虫を
取り込んで野菜に行かないようにする為に生やしたりする事もあるようです。
マルチムギという使い方もある。(マルチっていうのは、地面を覆って
雑草を抑制することで、普通黒いビニールシートで行います。)
麦にはアレロパシー効果があって、他の雑草が生えるのを抑制する。
なので麦畑は単一のきれいな畑になるようです。

思い出したけれど、なんで麦の畑って麦だけ生えてるのかが疑問でした。
雑草が生えたりしたら、刈り取った時にいろいろ混ざって大変じゃないかと。
そんな心配もしてました。
イタリアの麦畑ってけっこう、似たような雑草、いわゆるイヌムギの
類いがちょろちょろ生えていたりします。日本ではどうなんだろう。

さてそんな感じで、来週はジャガイモに期待です。
苗もいろいろ追加で作ってみます。買ってこないで良いように頑張ろうかと。
そろそろ夏の畝も用意しないと。
ゆっくりと忙しくなる今年の畑です。