分からない盛り土をやめた張本人

50661　　　　　　分からない盛り土をやめた張本人
50662 　　　　　 先送り一千兆は子孫へと
50663 　　　　　 仏花です　遺影の周り　飾り立て
50664 　　　　　 知らぬ人　載ってる新聞　訃報欄
50665 　　　　　 二度三度　味を占めたら　四度五度

50666 　　　　　 別々に　入りたいという　墓の中
50667 　　　　　 神頼み　神さん小遣い　呉れないか
50668 　　　　　 気長にね　釣糸垂れる　太公望
50669 　　　　　 事多く　名前忘れる　タレントの
50670 　　　　　 買い置きを　しとけば安心　乾電池

50671 　　　　　 もう少し　背が高ければ　手が届く
50672 　　　　　 コップ酒屋台で一杯熱燗で
50673 　　　　　 出発地　五十三次ぎ　日本橋
50674 　　　　　 午前様　ご帰還遊ばす　タクシーで
50675 　　　　　 母尋ね　探し当てたら　墓の中

50676 　　　　　 巻き込まれ　人が宙舞う　竜巻に
50677 　　　　　 めんこいねぇ　たてがみ撫でりゃ　朝の露
50678 　　　　　 二人連れ　男同士じゃ　色気なし
50679 　　　　　 耳そうじ　サービスでする　理髪店
50680 　　　　　 悔しさが　次へのステップ　バネとなる

50681 　　　　　 早く来る　来られちゃ困る　お迎えは
50682 　　　　　 愛しい子　とはいえ過保護　考えもの
50683 　　　　　 笑っても　過ぎては顎が　外れます
50684 　　　　　 今楽に　ローン終わって　我の物
50685 　　　　　 再確認　せれちゃ敵わぬ　幹部連

50686 　　　　　 昔はね　すぐ口にする　お年寄り
50687 　　　　　 お散歩で　コース熟知の　ワンコちゃん
50688 　　　　　 訪ねたら　大歓迎の　お婆ちゃん
50689 　　　　　 腰痛め　競い合ってる　肩痛と
50690 　　　　　 優しいよ何か魂胆あるみたい　

50691 　　　　　 塵だって積もれば山となる譬え
50692 　　　　　 遠いのね　千里の道も　一歩から
50693 　　　　　 よそ様の奥様なぜか皆綺麗
50694 　　　　　 堤防で　河を見ている　監視員
50695 　　　　　 疑われ　赤恥掻いた　駅長室

50696 　　　　　 嘘みたいピンポイントが空振りに　
50697 　　　　　 見られてさ　恥ずかしいこと　何もない
50698 　　　　　 辛いねえ　ラーメンばかり　年金前
50699 　　　　　 直ぐ出ない　腹巻の中　パスポート
50700 　　　　　 真っ赤っか　夕焼け空が　綺麗だな

50701 　　　　　 雨ばかり　喜び勇む　雨蛙
50702 　　　　　 古狸　上手く打てない　腹鼓
50703 　　　　　 読めないわ　女の子の名　最近は
50704 　　　　　 犬までも　俺より良い物　食っている
50705 　　　　　 生きられる　生きる気力が　有ればこそ

50706 　　　　　 風景が　移り過ぎ行く　汽車の旅
50707 　　　　　 ダントツで　このまま目指せ　日本一
50708 　　　　　 寝姿か　トドの昼寝と　見間違い
50709 　　　　　 ジャンボ籤　ジャンボに買えぬ　哀しさよ
50710 　　　　　 白無垢の　花嫁姿　夢に見た